Windowsの標準ブラウザ「Microsoft Edge」を使っていると、アドレスバーで検索した際に強制的に「Bing」の結果が表示されます。多くのユーザーが使い慣れたGoogle検索への変更を試みますが、「設定したはずなのにいつの間にかBingに戻っている」「新しいタブの検索窓だけがGoogleにならない」といった悩みが絶えません。
- ⏱ 解決時間: 3分
- 💻 対象OS: Windows 10 / 11
- 🛠 難易度: 中級
- ✅ 期待効果: Edgeの利便性を維持しつつ、検索エンジンをGoogleに完全固定する
目次
1. Edgeの検索エンジン設定が複雑な理由
Microsoft Edgeにおいて、検索エンジンをGoogleに変更する作業には「アドレスバーの設定」と「検索ボックスの設定」の2段階が存在します。ここを混同していると、アドレスバー(画面最上部の細長い枠)ではGoogleで検索できるのに、新しいタブの中央にある検索窓(検索ボックス)ではBingが起動するという「ちぐはぐ」な状態になります。
2. 検索エンジンをGoogleに変更・固定する手順
まずは基本となるアドレスバーの設定をGoogleに固定します。
- Edgeの右上にある[…](3点リーダー)をクリックし、[設定]を開きます。
- 左メニューから[プライバシー、検索、サービス]を選択します。
- 画面を一番下までスクロールし、[アドレス バーと検索]をクリックします。
- 「アドレス バーで使用する検索エンジン」の項目を[Google]に変更します。
- 【重要】その下の「新しいタブでの検索、検索ボックスまたはアドレス バーを使用する」という項目を[アドレス バー]に変更します。
この手順5が最も重要です。ここを「検索ボックス」のままにしていると、新しいタブの中央にある検索窓に入力した際、強制的にBingが優先されてしまいます。設定を「アドレス バー」にすることで、中央の窓に入力した瞬間にカーソルが上部のアドレスバーへジャンプし、Google検索が実行されるようになります。
3. 設定が勝手にBingに戻る場合の対処法
「設定した翌日にはBingに戻っている」という場合、いくつかの原因が考えられます。
① ブラウザの拡張機能による干渉
検索を乗っ取るタイプの拡張機能(アドウェアなど)がインストールされている可能性があります。
対処:[設定] > [拡張機能] から、身に覚えのないものや「Search …」と名の付くものをオフにするか削除してください。
② Microsoftによる「設定のリセット」推奨
Windows Updateの後などに「お勧めのブラウザー設定を使用する」というポップアップが出ることがあります。ここで「適用」を押してしまうと、検索エンジンがMicrosoft推奨のBingにリセットされます。
回避策:ポップアップが出た際は、焦らず「現在の設定を維持する」を選択してください。
③ 社内ポリシーによる制限
会社のPCの場合、管理者がグループポリシーで検索エンジンをBingに固定していることがあります。この場合、個人で設定を変更しても反映されません。設定画面の項目がグレーアウトしている、または「組織によって管理されています」と出る場合は、これが原因です。
4. 新しいタブ画面をさらにGoogle化する方法
Edgeの「新しいタブ」にはニュースや広告が並び、非常にごちゃごちゃしています。これをGoogleのトップ画面のようにシンプルにしたい場合は、以下の手順が有効です。
- 新しいタブを開き、右上の歯車アイコン(ページ設定)をクリックします。
- 「レイアウト」を[カスタマイズ]にします。
- 「ニュースを表示」や「背景」をオフにします。
これでEdgeを使いながらも、Google Chromeに近い快適なブラウジング環境が手に入ります。
5. 比較:GoogleとBing、どちらを使うべきか?
ビジネスの現場での使い分けを整理します。
| 検索エンジン | 得意なこと | 弱点 |
|---|---|---|
| 圧倒的な検索精度、技術情報の豊富さ | 広告が多く、個人情報の追跡が強い | |
| Bing | AIチャット(Copilot)との統合、ポイント還元 | 日本語の検索意図の解釈がGoogleに一歩劣る |
まとめ:設定の2点固定がカギ
EdgeでGoogleを使いこなすには、「アドレスバーのエンジン設定」と「検索ボックスの挙動変更」の合わせ技が必須です。一度この設定を完了させれば、Edgeの高速な動作とGoogleの強力な検索を両立させることが可能です。もし勝手に戻る現象が続くなら、まずは拡張機能を疑いましょう。
