Excelを新しい計算やメモのために開くことが多いなら、起動時のスタート画面を省略できます。Windowsのデスクトップ版では「ファイル」→「オプション」→「全般」の起動設定を変更します。
減らせるのは、起動後に「空白のブック」を選ぶ手間です。Excel自体の読み込みが必ず速くなる設定ではありません。既存ファイルを開く場合との違い、戻し方、起動が遅いときに確認することまで整理します。
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新規作成が多い人に向く設定
スタート画面には、最近使ったファイルやテンプレートへの入口があります。毎回同じ資料の続きを開くなら、その画面が役立ちます。一方、ちょっとした計算のためにExcelを起動し、いつも空白のブックを選んでいるなら、最初から編集画面へ進む設定が便利です。
この変更はExcelの起動時の表示を選ぶもので、既存ブックのデータや数式を書き換えません。スタート画面を隠したからといって、履歴のファイルやテンプレートが削除されるわけでもありません。後から「ファイル」画面を開けば、必要な入口を利用できます。
以下はWindowsのデスクトップ版Excelを対象とします。ブラウザーで開くExcel for the webでは、Microsoft 365のホーム画面やファイルのリンクから開くため、同じオプションは使いません。Macでもメニュー構成が異なるので、Windowsの「ファイル」→「オプション」を探す手順とは分けて考えてください。
スタート画面を表示しない設定に変更する
- Excelを開き、「ファイル」→「オプション」を選びます。
- 左側の「全般」を開き、下の方にある「起動オプション」を探します。
- 「このアプリケーションの起動時にスタート画面を表示する」のチェックを外します。
- 「OK」を押してオプション画面を閉じます。
- 開いているブックの作業を保存し、Excelのウィンドウを終了します。
- WindowsのスタートメニューからExcelアプリを起動して確認します。
表示名は版により「Excelの起動時」など多少異なる場合があります。項目が見つからない場合は、オプション画面を縦に広げるか、右側を下へスクロールします。Wordなど別のOfficeアプリの設定を変更していないかも確かめてください。
確認するときは、最近使ったファイルの一覧ではなく、Excelアプリそのものを起動します。保存済みのxlsxファイルをダブルクリックすると、そのファイルを開く動作になるため、空白のブックを開く設定の確認にはなりません。
アプリの起動とファイルを開く操作は別
空白のブックが出るかは、起動方法にも左右されます。Excelのアイコンから起動する場合、既存ファイルを指定して起動する場合、既にExcelが開いている状態で新規作成する場合を区別してください。設定の効果を確かめる際は、同じ入口から開いて比較します。
| 行いたいこと | 使う操作 |
|---|---|
| アプリ起動後すぐ新規入力 | スタート画面の表示をオフにする |
| Excelを使いながら別の新規ブックを作る | Ctrl + N |
| 保存したファイルの続きを開く | ファイルを開く、またはCtrl + O |
| テンプレートから作る | 「ファイル」→「新規」 |
新規ブックの名前は通常Book1などですが、既に開いているブックやテンプレートによって異なります。名前がBook1でないことだけで設定失敗とは判断しません。目的の空白ブックを編集できる状態かを見ます。
起動時に決まったブックが開くよう設定されているPCでは、その動作も確認します。会社のテンプレートやアドインが関係する場合は、用途を確かめずに起動フォルダーの中身を削除しないでください。
起動スイッチの「/e」は白紙を開く代わりにならない
インターネット上には「excel.exe /eで、すぐ白紙の編集画面へ進める」という案内がありますが、目的が違います。Microsoftの説明では、/eまたは/embedは、起動時の画面と新しい空白ブックが開くことを抑止するスイッチです。白紙のブックへ直行したい用途では、上のオプションを使います。
起動スイッチはショートカットの起動方法を変えるため、既存の設定と混ぜると原因が分かりにくくなります。通常のExcelアイコンでは期待どおりなのに、特定のショートカットだけ違う場合は、リンク先に追加の指定があるかを確認します。会社が配布したショートカットなら管理者へ相談します。
また、セーフモードは不調の原因を切り分けるための起動方法です。アドインなど一部の機能が通常と異なる状態になるので、日常業務を速く始めるための恒久設定として使うものではありません。スタート画面の省略と、トラブル調査用の起動方法は別に扱いましょう。
最近使ったファイルやテンプレートは後から開ける
空白のブックを開いたあとでも、「ファイル」→「開く」から最近使ったファイルや保存場所へ進めます。キーボードならCtrl + Oが入口です。新規作成用のテンプレートは「ファイル」→「新規」から選びます。起動時の画面を省略しても、これらの機能を失うことはありません。
新しい空白ブックへ入力し始めた後に既存ファイルを開く場合は、どのブックを編集しているかをタイトルバーで確認してください。複数のウィンドウを開くと、保存先を取り違えやすくなります。不要な空白ブックを閉じる際も、実際に入力した内容がないか確認します。
履歴からいつも同じ数件を開く人は、スタート画面を残した方が手順が短い場合もあります。新規作成中心の日と既存資料中心の日で使い心地を比べ、頻繁に使う作業に合わせて選びましょう。どちらの設定も、習熟度や上級者向けといった区分で決める必要はありません。
設定が戻る、または起動が遅い場合の確認
チェックを外したのに次回もスタート画面が出る場合は、まず同じExcelアプリで設定を変更したか、Excelを終了してから起動したかを確認します。複数のOffice環境や管理されたPCでは、設定項目の有無や保持のされ方が違う場合があります。チェックが再びオンに戻っているなら、その状態を記録します。
ロゴが長く出る、画面が表示されるまで待つという問題は、スタート画面を選ぶ1操作とは別です。空白ブックでも遅いのか、特定ファイルだけ遅いのかを分けます。特定ファイルだけなら外部リンクやファイルの大きさなど、そのブック側の状況も確認対象になります。
すべてのアドインを一度に無効化すると、必要な業務機能まで使えなくなることがあります。不調の切り分けが必要なら、Microsoftのセーフモードの案内や社内手順に従い、変更前の状態を記録して一つずつ調べます。改善しなかった設定は戻し、何を変更したかが分かる状態を保ちます。
元へ戻す方法と、変更後の最終確認
スタート画面を再表示したいときは、「ファイル」→「オプション」→「全般」で、外したチェックを再びオンにし、「OK」を押します。作業を保存してExcelを終了し、アプリのアイコンから起動して確認します。表示を戻すためにOffice全体を修復したり、再インストールしたりする必要はありません。
最後に、新規ブックへ入力できること、既存ファイルを開けること、テンプレートへアクセスできることを確かめます。元の資料は変更しない練習用の状態で確認すると、設定とデータ編集が混ざりません。試しに入力したブックを残す必要がなければ、その内容を確認して閉じます。
この設定で変わるのは、起動後に何を最初に見るかです。新規作成のたびに空白ブックを選ぶ人はその1操作を省き、履歴をよく使う人は入口を残す、という基準で選べます。待ち時間そのものが問題なら、表示の省略とは分けて原因を調べましょう。
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