Intuneで管理されている端末では、セキュリティポリシーに適合していない場合に危険性通知が表示されることがあります。この通知を閉じた後も、実際には端末が企業リソースへのアクセス制限を受けているケースが少なくありません。特に、通知を無視して放置すると、メールやTeams、会社ファイルに徐々にアクセスできなくなる可能性があります。本記事では、危険性通知を閉じた後に何を確認すべきか、原因を切り分けるための具体的な手順と注意点を解説します。
【要点】この記事で確認すること
- 最初に見る場所: Intuneポータルサイトまたはポータルサイトアプリの「デバイスの詳細」画面。
- 切り分けの軸: 端末の準拠状態、所有権の種別、OS要件の充足状況、アカウントのサインイン状態。
- 注意点: 会社PCのレジストリやシステム設定を勝手に変更せず、まずは表示されている準拠情報を確認し、必要に応じて管理者に連絡してください。
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目次
1. 危険性通知が表示される代表的な原因
危険性通知は、Intuneのコンプライアンスポリシーまたは条件付きアクセスポリシーによって端末が「準拠していない」と判定されたときに表示されます。原因は大きく分けて次の3つです。
1.1 コンプライアンス違反
OSのバージョンが古い、必要なセキュリティパッチが適用されていない、ファイアウォールが無効、ウイルス対策ソフトが未インストールなど、会社のセキュリティ基準を満たしていない状態です。この場合、端末は企業リソースにアクセスできなくなります。
1.2 条件付きアクセスポリシーによるブロック
特定のアプリ(Outlook、Teamsなど)や場所(社外ネットワーク)からアクセスしようとしたときに、ポリシーによってアクセスが制限され、代わりに準拠を促す通知が表示されることがあります。この通知を閉じても、ポリシー評価は継続されています。
1.3 所有権の不一致
端末が「個人所有」として登録されているにもかかわらず、会社アカウントでサインインしている場合、またはその逆で所有権の設定が適切でない場合に通知が表示されることがあります。所有権が正しく設定されていないと、許可される操作範囲が異なるため注意が必要です。
2. 通知を閉じた後に自分で確認する項目
通知を閉じたとしても、準拠状態が改善されない限りアクセス制限は継続されます。まずは以下の手順で端末の状態を確認してください。
- Webブラウザで https://portal.manage.microsoft.com にアクセスし、会社アカウントでサインインします。
- 「デバイス」タブを開き、自分の端末を選択します。
- 「デバイスの準拠状況」という項目を確認します。「準拠しています」「準拠していません」「まだ評価されていません」のいずれかが表示されます。
- 「準拠していません」と表示された場合は、その下の詳細リンクをクリックして、具体的な違反項目(例:「OSバージョンが必要要件を満たしていません」)を確認します。
- 画面に表示された解決手順(例:OSを最新に更新する、パスコードを設定する)を実行します。
- 解決後、Intuneポータルサイトで「デバイスの準拠状況」を再度確認し、状態が「準拠しています」に変わったことを確認します。状態更新には数分かかる場合があります。
また、会社アカウントが正常にサインインしているかも確認しましょう。アカウント設定で「職場または学校アカウント」にアクセスし、アカウントが接続状態であること、最後の同期日時が新しいことを確認します。
3. 管理者に確認すべき設定内容
自分で確認しても解決しない場合、管理者側の設定が原因である可能性があります。以下の情報を整理して管理者に問い合わせると、トラブルシューティングがスムーズに進みます。
3.1 条件付きアクセスポリシーの適用範囲
条件付きアクセスポリシーが特定のアプリや場所に対してのみ適用されている場合、通知が表示されるタイミングが限定的になります。管理者に、自分がアクセスしようとしたアプリやネットワークがポリシーの対象になっているかを確認してもらいましょう。
3.2 コンプライアンスポリシーの要件
コンプライアンスポリシーで何が必須項目になっているかは、自分では確認できません。管理者にポリシーの内容を開示してもらい、自分の端末がどの要件を満たしていないのかを具体的に聞いてください。例えば、Windows 10のビルド番号がxxxx以上であること、などが要件の場合があります。
3.3 所有権の登録状態
Intune管理画面では、各端末に「会社所有」または「個人所有」のタグが付与されています。これが間違っていると、ポリシーの適用対象外になったり、逆に制限が強くなったりします。管理者に自分の端末の所有権設定を確認してもらってください。
4. 状況別の対応手順
同じ「危険性通知を閉じた」状態でも、その後の端末の挙動によって確認すべきポイントが異なります。以下の表を参考に、自分の状況に合った対応を行ってください。
| 状況 | 確認ポイント | 対処方法 |
|---|---|---|
| 準拠状態が「準拠していません」 | Intuneポータルで詳細な違反内容を確認 | 表示された解決手順に従い、OS更新やセキュリティ設定を実施 |
| 準拠状態は「準拠しています」なのにアクセスできない | 条件付きアクセスポリシーの対象か、アプリ自体のサインイン状態 | 会社アカウントでサインアウト&サインインを試す。管理者にポリシー適用状況を確認 |
| 通知は消えたが、定期的に再表示される | OSの自動更新設定、ウイルス対策ソフトの状態 | OSとセキュリティソフトを常に最新に保ち、再起動後に準拠状態を確認 |
| 個人端末(BYOD)で発生 | 所有権が「個人所有」になっているか、ポータルサイトで確認 | 管理者に所有権の確認を依頼。個人端末に会社ポリシーが強制されている可能性 |
5. 失敗しやすいパターンと対処法
次のような失敗パターンに該当していないか確認してください。
5.1 通知を何度も閉じて放置する
通知を閉じるだけで端末の状態は改善されません。放置している間にコンプライアンスポリシーの再評価が行われても、問題が解決していなければ再び通知が表示されます。最悪の場合、アクセスが完全に遮断されることもあります。
5.2 個人所有端末と会社所有端末を混同する
同じMicrosoftアカウントで複数の端末を管理している場合、危険性通知が出ている端末を間違えて確認してしまうことがあります。Intuneポータルに表示されるデバイス名と実際の端末名が一致しているかを必ず確認してください。
5.3 OS要件を満たしていないのに使用を続ける
古いOSバージョンやサポートが切れたOSを使い続けると、コンプライアンス違反が常に発生します。最新のOSにアップデートできない端末は、会社のITポリシー上利用できない可能性があります。管理者に代替端末の貸与を依頼するか、アップデートの可否を相談しましょう。
6. よくある質問
Q1: 通知を閉じたらアクセスできるようになったが、本当に問題ないのか?
A: 一時的にアクセスできたとしても、次回のポリシー評価で再度ブロックされる可能性が高いです。必ずIntuneポータルで準拠状態を確認し、問題があれば解決してください。
Q2: 危険性通知が毎日表示される。どうすればよいか?
A: 毎日表示されるということは、端末がコンプライアンス違反の状態で放置されているか、OSやアプリが自動更新されていない可能性があります。Intuneポータルで違反内容を確認し、指示に従って修正してください。それでも改善しない場合は管理者に連絡を。
Q3: 個人のiPhoneで表示されたが、会社のメールだけ使いたい。
A: 個人端末に会社のメールアプリをインストールすると、Intuneの管理対象になる場合があります。管理対象になった端末にはコンプライアンスポリシーが適用されるため、通知が表示されることがあります。会社アカウントを一度削除し、再登録するか、管理者にBYODポリシーを確認してもらいましょう。
7. まとめ
Intuneの危険性通知は、端末のセキュリティ状態を改善するための重要な合図です。通知を閉じた後も、Intuneポータルサイトで準拠状況を確認し、具体的な違反項目を特定して修正することが第一歩です。自分で解決できない場合は、管理者にコンプライアンスポリシーの内容や所有権設定を確認してもらいましょう。日頃からOSやセキュリティソフトを最新に保ち、通知を放置せずに迅速に対応することで、快適に会社リソースを利用できます。
超解決 リモートワーク研究班
Microsoft 365の導入・保守を専門とするエンジニアグループ。通信障害やサインイン不具合など、ビジネスインフラのトラブル対応に精通しています。
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