OneDriveでファイルを同期中、特定のフォルダーだけに赤い×が表示され、他のフォルダーは正常に同期されている状況に遭遇することがあります。この現象は、フォルダー名やファイル構成、権限設定など、局所的な要因によって引き起こされるケースが多いです。本記事では、特定フォルダーの同期エラーが消えない原因を切り分け、適切な対処手順を解説します。会社PCで作業する際に注意すべきポイントも合わせて紹介します。
【要点】この記事で確認すること
- 最初に見る場所: OneDriveクライアントの通知領域と各フォルダーのプロパティ
- 切り分けの軸: フォルダー名の長さや使用文字、ファイルパスの長さ、アクセス権限、同期の競合状態
- 注意点: 会社PCでは管理者権限が必要な操作や同期設定の変更は事前に許可を得てから行うこと
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目次
なぜ特定フォルダーだけ赤い×が消えないのか?主な原因
特定フォルダーだけに同期エラーが発生する原因は、多くの場合フォルダーまたはその中身に特有の問題があります。以下に代表的な原因を挙げます。
ファイル名やパスの制限超過
OneDriveではファイル名に使用できない文字(“/:*?<>|”など)や、最大文字数(パス全体で400文字以内が推奨)が定められています。フォルダー名やファイル名がこれらの制限を超えると、同期がブロックされ赤い×が表示されます。特に、深い階層のフォルダーで発生しやすいです。
権限の不足
OneDrive上のフォルダーに対する読み取り/書き込み権限がない場合、同期エラーになります。共有フォルダー内の一部にアクセス権限が設定されていないケースや、組織のポリシーで特定フォルダーの同期が制限されている場合があります。
ファイルのロックまたは開きっぱなし
対象フォルダー内のファイルが他のプログラムで開かれていたり、システムによってロックされていると、同期ができずエラーになります。ExcelやWordのファイルが編集中のまま閉じられていないケースが典型的です。
同期の競合
複数の端末やユーザーが同時に同じファイルを編集した結果、競合が発生し、OneDriveが同期を停止することがあります。競合が解決されないまま放置されると、赤い×が消えません。
確認手順1:OneDriveクライアントの詳細なエラーメッセージを確認する
まずはOneDriveクライアントが表示しているエラーの詳細を確認します。以下の手順で進めてください。
- タスクバーのOneDriveアイコン(雲マーク)を右クリックし、[設定]を選びます。
- [アカウント]タブを開き、[このPCの同期を管理する]をクリックします。
- 同期フォルダーの一覧が表示されるので、赤い×が付いているフォルダーを探します。
- そのフォルダー名の横に表示されている[i]アイコンまたは[詳細]をクリックし、表示されるエラーメッセージを確認します。
- エラーメッセージが「このファイルまたはフォルダーは同期できません」のような一般的なものではなく、具体的な理由(「ファイル名に使用できない文字が含まれています」など)が示される場合があります。
もしエラーメッセージから直接原因が特定できれば、その指示に従って修正してください。ただし、メッセージが曖昧な場合は次の手順に進みます。
確認手順2:フォルダー名とファイル名の制限をチェックする
エラーの原因として最も多いのが、ファイル名またはパスの制限超過です。以下の点を確認してください。
禁止文字の有無
フォルダー名やその中にあるファイル名に、次の文字が含まれていないか確認します:”/:*?<>|”(半角の引用符は除く)。また、ファイル名の先頭や末尾にスペースやピリオドがある場合もエラーになります。
パスの長さ
OneDrive同期フォルダーからの相対パス全体の文字数が400文字を超えていないか確認します。特に、複数のサブフォルダーを持つ深い階層構造では超過しやすいです。フォルダーを上位に移動するか、名前を短くすることで解決できます。
大文字小文字の重複
OneDriveはWindowsと異なり大文字小文字を区別します。同じ名前で大文字小文字だけが異なるファイルやフォルダーがあると、同期エラーが発生します。”Document”と”document”のようなケースがないか確認してください。
これらの問題を修正するには、該当するファイルやフォルダーの名前を変更します。ただし、会社PCでは管理者が監査している可能性があるため、変更前に管理ポリシーに抵触しないか確認しましょう。
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確認手順3:権限とファイルロックの有無を調査する
次に、権限不足やファイルロックが原因かどうかを調べます。
OneDrive上の権限を確認する
WebブラウザでOneDriveにアクセスし、問題のフォルダーを右クリックして[アクセス権の管理]を選びます。自分に「編集」権限があることを確認してください。権限がない場合は、共有元のユーザーまたは管理者に依頼して権限を付与してもらいます。
ファイルロックを解除する
フォルダー内のファイルが開かれていないか確認します。該当フォルダーをエクスプローラーで開き、すべてのファイルを閉じます。特にOfficeファイルは、編集中でなくてもバックグラウンドでロックされている場合があります。PCを再起動してから再度同期状態を確認すると改善することがあります。
同期の競合ファイルを確認する
OneDriveは競合が発生すると、ファイル名に「(競合)」やユーザー名が付いたコピーを作成します。赤い×のフォルダー内にそのようなファイルがないかチェックし、不要な競合ファイルを削除または統合してください。
確認手順4:同期の競合を解決する(状況別比較表)
同期の競合は、複数のユーザーや端末から同時に編集が行われた場合に発生します。以下の表を参考に、状況に応じた対処を行ってください。
| 状況 | 原因 | 対処方法 |
|---|---|---|
| 自分だけが編集したのに競合が発生 | 複数の端末で同時にOneDriveが同期しようとした | 競合ファイルを確認し、最新のバージョンを残して削除。その後、OneDriveの同期を再開する。 |
| 他のユーザーと同時編集した場合 | 同じファイルを複数ユーザーが同時に保存 | 競合ファイルを比較し、変更をマージするか、どちらかを採用して削除。共有フォルダーの場合は編集履歴を確認。 |
| エラーが解決しない場合 | 競合が再発、または根本的な権限問題 | フォルダーをOneDriveの同期から一時的に除外し、再度追加。または、クラウド上でフォルダーを削除して再作成する(バックアップ必須)。 |
競合解決の基本は、競合ファイルを手動で処理し、正常な状態に戻すことです。その際、誤って必要なデータを削除しないように注意してください。
失敗パターンと管理者へ相談すべきケース
よくある失敗パターンとして、ユーザーが自己判断でフォルダーを削除・移動してしまうケースがあります。例えば、赤い×のフォルダーをデスクトップに移動して再度同期しようとすると、かえって同期状態が複雑化したり、データが失われるリスクがあります。また、OneDriveの再インストールを闇雲に行うと、大量の再同期が発生しネットワークに負荷がかかるため、会社の環境では避けるべきです。
管理者へ相談すべきケースは以下の通りです。
- 上記の手順をすべて試してもエラーが解消しない場合
- エラーメッセージに「IT管理者に問い合わせてください」と表示される場合
- フォルダーにアクセス権限がないが、権限を付与してもらうことができない場合
- 会社のポリシーで特定のフォルダーの同期が禁止されている可能性がある場合
- OneDriveクライアント自体の更新が必要だが、管理者権限がない場合
管理者に連絡する際は、問題のフォルダー名、エラーメッセージのスクリーンショット、試した対処手順を伝えるとスムーズです。また、同期ログを取得する方法(OneDrive設定 → [バックアップ] → [診断ログのエクスポート])も案内しておくと良いでしょう。
よくある質問
赤い×が表示されていても同期は行われているのですか?
赤い×はそのフォルダー全体が同期されていないことを示します。フォルダー内の一部のファイルだけが同期されない場合もありますが、表示上は赤い×になります。ファイルごとに緑のチェックマークが付いていなければ、確実に同期されていません。
フォルダーを再作成すれば解決しますか?
根本的な原因(ファイル名の制限や権限)を解決しないまま再作成しても、同じエラーが再発します。まずは原因を特定してから対処してください。再作成する場合は、必ずデータのバックアップを取ってから行ってください。
会社PCでOneDriveの同期を一時停止しても問題ありませんか?
一時停止は可能ですが、会社のポリシーによっては許可されていない場合があります。また、一時停止中はファイルの最新バージョンが同期されないため、作業が終わったらすぐに再開してください。
まとめ
特定フォルダーだけに赤い×が表示される同期エラーは、ファイル名の制限、権限不足、ファイルロック、同期の競合など、局所的な原因で発生します。まずはOneDriveクライアントのエラーメッセージを確認し、その後ファイル名やパスの制限をチェックすることが効果的です。それでも解決しない場合は、権限やファイルロックの問題を調査し、必要に応じて管理者に相談してください。自己判断でのフォルダー削除や再インストールは避け、原因を切り分けてから対処することで、安全に問題を解決できます。
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超解決 リモートワーク研究班
Microsoft 365の導入・保守を専門とするエンジニアグループ。通信障害やサインイン不具合など、ビジネスインフラのトラブル対応に精通しています。
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