【要点】PDFの一部だけが横倒しになっている場合は、Acrobatの「ページを整理」で対象ページを選び、左右に回転して保存します。Macのプレビューでも、サムネールで選んだページをまとめて回転できます。閲覧中の「表示の回転」と、ファイルに保存するページの回転は別です。
8ページ中の3・5・6・7ページを直すなら、その4ページだけを編集対象にします。残りのページを削除したり、回転対象だけを印刷して別のPDFへ出したりする必要はありません。
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縦横の用紙設定とページの回転を区別する
横倒しのページを90度回転する操作は、紙面の向きを変えます。縦向きのA4原稿を横向きのレイアウトへ組み替えて、段落を流し直す処理ではありません。文字を正立させたいのか、横長の用紙へ作り直したいのかを先に決めてください。
| 目的 | 選ぶ操作 | 保存後の確認 |
|---|---|---|
| 横倒しの文字を正立させる | 選択ページを90度回転 | 対象以外の向きが変わっていない |
| 逆さまのページを直す | 対象ページを180度回転 | 文字の上側が正しい |
| 今だけ見やすくする | 表示の回転 | 次回の向きは変わらない場合がある |
| 縦の文書を横長に組み直す | 元文書で用紙とレイアウトを変更 | 段落、表、改ページを再確認 |
回転するページと方向を先に控える
サムネールで全文書を見渡し、どのページをどちらへ回せば文字が正立するかを控えます。表紙がある文書では、紙面に印刷された「3ページ」と、PDFの先頭から3番目が一致しない場合があります。番号だけでなく、ページの見出しや写真も照合してください。
3ページ目は右90度、5~7ページ目は左90度というように方向が異なる場合は、二つの操作に分けます。同じ方向へ回すページだけを一度に選びます。すべて選択して回してから不要なページを戻すより、対象を限定する方が取り違えを減らせます。
Acrobatで選んだページだけを回転して保存する
- 作業用コピーを開く元のPDFを残し、ページ編集が利用できるAcrobatでコピーを開きます。
- ページを整理へ進む「すべてのツール」→「ページを整理」を選び、サムネールを表示します。
- 対象ページを指定する選択ページの欄でページ番号を指定するか、サムネールで対象を選びます。3・5・6・7ページなら、その4枚が選択されていることを確認します。
- 左右どちらかへ回転する「ページを左に回転」または「ページを右に回転」を選びます。1回で90度回転します。逆さまなら180度になるよう2回操作します。
- 別方向のページを処理する向きが異なるページが残っている場合は、選択を切り替え、そのページに必要な方向へ回転します。
- 保存して開き直すツールを閉じてコピーを保存します。保存先から再度開き、ページ数、順序、対象ページの向きを確認します。
「偶数ページ」「奇数ページ」「すべてのページ」といった選択肢もありますが、目的と一致する場合だけ使います。例の3・5・6・7ページは、奇数ページだけでも連続範囲だけでもありません。番号を入力した後、サムネールの選択結果を確認してください。
Macのプレビューで複数ページを回転する
プレビューで作業用PDFを開き、「表示」→「サムネール」または「コンタクトシート」を選びます。回転したいページを選択し、ツールバーの回転ボタンで反時計回りに回します。時計回りにする場合は、Optionキーを押しながら回転ボタンを使います。
複数のページを選んだ状態なら、それらを一度に回転できます。離れたページを選ぶときは選択結果を見直し、対象外の表紙まで選ばれていないかを確認します。操作後に保存したファイルを閉じ、開き直して向きが残っているかを見てください。
ページ一覧をドラッグすると並び順の移動になるので、回転操作と取り違えないようにします。間違えた場合は、その場で元に戻し、元の順序を保った状態からやり直します。
スマホではページ編集に対応した機能を使う
iPhoneのプレビューアプリには、PDFページを時計回り・反時計回りに回転する機能があります。対象ページを開き、ページの操作メニューから必要な向きを選びます。複数ページを扱うときも、どのページに変更を加えているかをサムネールで確認します。
端末を横に持つ画面の自動回転と、PDFのページデータを回転する操作は異なります。端末の向きを戻したり別の端末で開いたりしても正立させたい場合は、PDFを編集して保存する機能が必要です。すべてのAndroid用PDFビューアに、その機能があるとは限りません。
ReaderやEdgeの表示回転・印刷を代用しない
Acrobatの「表示」→「表示の回転」は、閲覧中の見え方を変える操作です。Adobeは、次にPDFを開いたときには元の向きに戻ると案内しています。無料Readerで表示が回せたことを、選択ページの向きを保存できたことと混同しないでください。
ブラウザの印刷で「横向き」を選ぶ操作も、PDFの特定ページを90度回転して保持する編集とは違います。特に、印刷するページを「3,5-7」だけに絞ってPDFへ出力すると、新しいファイルにはその範囲しか出力されません。残りのページを保ったまま一部を直す目的には合いません。
印刷経由の作り直しでは、注釈、リンク、フォームなどの扱いも変わります。ページの向きだけを直したい場合は、ページ編集に対応した方法を使う方が、確認する範囲を絞れます。
操作できない・保存後に戻る場合
回転が保存されない場合は、最初に使用した機能名を確認します。「表示の回転」だったならページ編集でやり直します。次に、保存先とファイル名を見て、編集前の添付ファイルを再び開いていないかを確認します。
ページ編集が無効なら、利用中のアプリでその機能が使えるか、PDFに編集制限がないかを確認します。署名済みの文書を変更すると署名の状態に影響するため、原本が必要な文書は作成者に修正版を依頼します。管理者権限でアプリを起動することを、こうした制限への一般的な解決策にはしません。
ページ数・順序・向きの3点で完成を確認する
8ページの例なら、完成版も8ページあることを確認します。続いて1~8ページの内容が元の順に並び、3・5・6・7ページだけが目的の向きになったことを見ます。対象外のページも一度開くことで、誤った範囲選択を見つけられます。
最後に提出先で使う閲覧アプリでも確認します。印刷する文書では、用紙の自動回転や縦横の設定が加わるため、印刷プレビューも見てください。編集結果の保存と、印刷時の用紙設定を分けて確認すると、どちらを直すべきか判断しやすくなります。
参考:AcrobatでPDFページを回転する、MacのプレビューでPDFを回転する、iPhoneのプレビューのページ操作
超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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