Wordで矢印や案内用の図形を反対向きにしたいときは、「左右反転」「上下反転」と「回転」を使い分けます。左右反転は鏡に映した形、回転は形をそのまま回した状態です。左右対称の図形では違いが分かりにくいため、向きを確かめるときは、欠けた角や矢印の先など非対称な部分を目印にします。
元と反対向きの図形を両方残す場合は、先にコピーしてからコピー側を加工します。この記事ではWindows版デスクトップWordの操作を中心に、向きの変更、角度の入力、グループを回す場合の注意、元に戻す方法を説明します。
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1.反転と回転で変わる位置を見分ける
左右反転では左側と右側が入れ替わり、上下反転では上側と下側が入れ替わります。90度の回転では図形全体が四分の一周します。L字のような左右非対称の形で比べると、鏡像と回転の違いを確認しやすくなります。

たとえば、右向きの矢印を左向きにするなら左右反転で済みますが、上向きにするなら90度回転を使います。正円や正方形など、操作しても外見がほとんど変わらない図形もあります。「反転が効かない」と思ったときは、先端や目印が本当に反対側へ移ったかを見てください。
左右反転と上下反転を両方行うと、平面の形としては180度回転した向きになります。ただし、図形の文字や効果の見え方まで同じになると決めつけず、用途に合う結果を確認します。反転と3D回転を行き来して、向きを直そうとする必要はありません。
2.元の図形を残して左右・上下へ反転する
- 元にする図形の枠をクリックします。文字だけではなく図形全体を選びます。
- Ctrl+Cでコピーし、Ctrl+Vで貼り付けます。
- 貼り付けた図形を、元と区別できる場所へ少し移動します。重なったままなら、どちらを加工しているかを確認してから進めます。
- コピー側を選び、「図形の書式」の「回転」から「左右反転」または「上下反転」を選びます。
- 元と並べ、目的の先端や角が反対側へ移ったか確認します。
複製直後は元と同じ外見なので、操作対象を取り違えやすくなります。複数の似た図形がある場合は、選択ウィンドウで「右向き案内」「左向き案内」のように名前を付けると、後から修正しやすくなります。
案内板の矢印を反転した場合は、中の文字も読んで確認します。形の左右反転は、文字を鏡文字にする目的の操作ではありません。文字を反転させた印刷物が必要な場合には別の設定が関わるため、通常の案内図ではまず文字が正しい向きで読めることを優先します。
コピーを置く場所が本文の中で自由に動かせない場合は、文字列の折り返しが「行内」かを確認します。本文の一文字のように配置したいなら、行内のまま挿入位置を調整します。自由配置が必要なときだけ、四角形など用途に合う折り返しへ変え、周囲の本文が崩れていないか確認してください。
左右対称の配置を作る場合も、図形を反転するだけでページ上の位置まで対称になるわけではありません。向きを変えた後、左右の余白や図形間の距離を別に揃えます。元の図形の場所を基準にし、反転と配置の調整を分けて進めましょう。
3.90度回転と角度指定で向きを揃える
正確に四分の一周させたい場合は、図形を選び、「回転」から「右へ90度回転」または「左へ90度回転」を使います。マウスで目分量に回すより、縦横の向きを揃えやすい方法です。図形を縦にした後は、幅と高さの見え方や、隣の図形との間隔も確認します。
45度などの角度に揃えたい場合は、「回転」から「その他の回転オプション」を開き、「回転」の欄に角度を入力します。同じ角度の図形を何個も作るなら、一つを調整してから複製すると入力の繰り返しを減らせます。
手動で調整する場合は、図形の上部にある回転ハンドルをドラッグします。Windows版WordではShiftキーを押しながら回すと15度刻みになります。位置を移動するハンドルや、角のサイズ変更ハンドルと取り違えないようにします。
たとえば斜めの案内矢印を三本並べたいなら、一本目の角度を数値で決めてコピーし、その後に位置だけを揃えます。回転と移動を同時に何度もやり直すより、向き、サイズ、配置の順に決める方が、どこを直しているか分かりやすくなります。
4.複数の図形は個別に回すか、まとめて回すかを選ぶ
複数の図形を選択しただけの状態で回転すると、それぞれが自分の中心を基準に回転します。並び全体を一つの図として回したい場合とは結果が異なります。入口の矢印と説明ラベルの位置関係を保って回したいなら、先にグループ化するかを検討します。
- まとまりとして扱う図形をCtrlキーを押しながら選びます。
- 必要なラベルや線がすべて含まれていることを確認します。
- 「図形の書式」の「グループ化」を実行します。
- グループ全体を選び、回転します。
- 中の文字や矢印が目的の向きになったかを確認します。
グループ化の対象は二つ以上で、それぞれの折り返しを「行内」以外にする必要があります。うまくまとめられない場合は、単にすべてを前面へ置くのではなく、選択数と配置方法を見直します。
家具の記号と名称を一緒に回すと名称まで読みづらい方向になる場合は、記号だけを回し、名称は水平に置き直す方が適しています。図形の向きが正しくても、読む人にとって文字が逆さでは案内として使いにくくなります。グループは目的に応じて範囲を決めてください。
5.向きがおかしいときの確認と戻し方
左右反転したのに違いが見えない
左右対称の図形を選んでいないか、別の同じ図形が上に重なっていないかを確認します。コピーした図形を一時的に離し、元と並べると違いを探しやすくなります。位置を離す操作は後で元へ戻します。
文字まで意図しない向きになった
直前の操作をCtrl+Zで戻し、形の反転、通常の回転、文字列の方向、3D回転のどれを使ったか確認します。文字を切り取って貼り直す前に、変更した設定だけを戻す方が内容を保ちやすくなります。文字を鏡像にする3D回転は、通常の左右反転と分けて扱います。
角度を0度にしたのに元に戻らない
回転角度と反転状態は別です。角度を0度へ戻しても、左右反転が取り消されたことにはなりません。同じ方向の反転をもう一度行うか、元のコピーと比較して変更を戻します。左右・上下・回転を何度も重ねた場合は、変更していない元図形から作り直す方が確実です。
回転のメニューが見当たらない
図形全体を選択できているかを確認します。写真なら「図の形式」、図形なら「図形の書式」が対象です。リボンが狭いと「配置」内へまとまることもあります。編集制限のある文書やWeb版などでは操作範囲が異なるため、対応するデスクトップ版で開く必要があるか確認してください。
6.コピー後の位置と印刷方向を確認する
反転・回転が終わったら、元とコピーの大きさ、先端の方向、ラベルの内容を見比べます。左右の案内を作ったつもりで、両方に「右へ」と書かれていないかなど、図形だけでなく文章の意味も確認します。複製によって同じ名称や番号が残る点は見落としやすいところです。
印刷用資料では、印刷プレビューでも文字が逆さでないか、矢印がページ外へ出ていないかを確認します。最後に作業用コピーを整理して保存します。基本操作と複数選択時の回転はMicrosoftのWordの回転・反転の説明、15度刻みの操作は図や図形を回転する資料でも確認できます。
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