オンライン授業でグループワークを行うとき、ブレイクアウトルームは非常に便利な機能です。しかし、学生を手動で各ルームに振り分けるのは時間がかかり、授業の流れを中断してしまいます。教育機関向けのZoomアカウントでは、ブレイクアウトルームを事前に割り当て、一斉に配信する機能が用意されています。この記事では、ブレイクアウトルームの一斉配信を設定する手順と、実際の授業で活用するポイントを詳しく解説します。
【要点】教育機関向けZoomでブレイクアウト一斉配信を設定する3ステップ
- アカウント設定→ブレイクアウトルームの編集: 事前割り当て機能を有効にし、授業前にグループリストをCSVでアップロードする方法を理解します。
- 会議スケジュール→ブレイクアウトルームの事前割り当て: 招待メールを送る前にグループを設定しておくことで、開始と同時に自動配信が可能になります。
- 会議中→ブレイクアウトルームを開く→全ルームにブロードキャスト: ホストが全グループに一斉にメッセージや指示を送信できる「ブロードキャスト」機能を活用します。
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目次
教育機関向けブレイクアウト一斉配信の概要
ブレイクアウトルームの一斉配信とは、ホストがすべての小グループに同時にメッセージを送ったり、特定の操作を実行できる機能です。教育機関のアカウントでは、事前にクラス名簿をもとにグループを割り当て、授業開始と同時に自動でルームを開くことができます。この機能を使うと、教師はグループ分けに時間を取られず、授業の進行に集中できます。また、各ルームに巡回する必要がなくなるため、効率的な指導が実現します。
この設定を行うには、ZoomのWebポータルで「ブレイクアウトルームの事前割り当て」を有効にし、会議のスケジュール時に参加者リストを読み込む必要があります。さらに、会議中には「ブロードキャスト」を使って全グループに一斉に連絡できます。これらの操作は、教育機関向けライセンス(Educationプラン)でのみ利用可能な場合がありますが、本記事では一般的な設定手順を説明します。
ブレイクアウト一斉配信を設定する手順
ステップ1:アカウント設定で事前割り当てを有効にする
- Zoom Webポータルにログインする
管理者権限を持つアカウントでZoomのWebサイトにサインインします。 - [設定]→[ミーティング]→[ブレイクアウトルーム]に移動する
左側メニューから「設定」をクリックし、「ミーティング」タブ内の「ブレイクアウトルーム」セクションを開きます。 - [事前に参加者を割り当てる]をオンにする
「ブレイクアウトルームの事前割り当てを許可する」というトグルを有効にします。これで会議作成時にグループリストが設定できるようになります。
ステップ2:会議をスケジュールしてグループを事前割り当てする
- 新しい会議をスケジュールする
ZoomクライアントまたはWebポータルで、授業用の会議を作成します。日時やトピックを設定します。 - [ブレイクアウトルームの事前割り当て]をクリックする
会議作成画面の下部にある「オプション」セクションで「ブレイクアウトルームの事前割り当て」を選択します。 - グループを手動またはCSVで作成する
表示される画面で、[手動で割り当てる]を選んでグループ名と参加者を追加するか、[CSVをインポート]を選んで学生リストをアップロードします。CSVの形式は「メールアドレス,グループ名」の1行1参加者です。 - 割り当てを保存する
グループを確認し、[保存]をクリックします。会議が開始されると、自動で設定したルームが開きます。
ステップ3:会議中にブロードキャストを実行する
- 会議を開始し、ブレイクアウトルームを開く
会議中にツールバーの[ブレイクアウトルーム]アイコンをクリックし、[すべてのルームを開く]を選択します。 - [全ルームにブロードキャスト]をクリックする
ブレイクアウトルームのコントロールパネルで、[全ルームにブロードキャスト]ボタンを押します。 - メッセージを入力して送信する
表示されたダイアログに、全グループに伝えたい内容(例:「残り5分です。まとめを始めてください。」)を入力し、[ブロードキャスト]をクリックします。各ルームの参加者にポップアップでメッセージが表示されます。
教育現場でよくあるトラブルと注意点
グループが自動で作成されない
事前割り当てを設定しても、会議開始時にルームが自動で開かない場合があります。原因は、参加者が割り当て時と異なるメールアドレスでログインしていることです。対策として、学生には大学発行の統一メールアドレスを使うよう周知します。また、Webポータルの[ユーザー管理]で各学生のメールアドレスを確認し、事前割り当てリストと一致させる必要があります。
ブロードキャストメッセージが届かない
ブロードキャスト機能は、各ルームの参加者がZoomクライアント内で通知を受け取る仕組みです。ブラウザ版Zoomを使用している学生には届かない場合があります。必ずデスクトップアプリまたはモバイルアプリの使用を推奨します。また、ブロードキャストはホストのみが実行でき、共同ホストには権限がありません。必要に応じて共同ホストにも権限を付与するには、アカウント設定で変更します。
学生が自由にルームを移動してしまう
教育機関向けアカウントでは、ホストが参加者のルーム移動を制限できます。会議中に[ブレイクアウトルーム]→[設定]→[参加者はいつでもルームに戻れる]のチェックを外すと、学生が勝手に他のルームに移動できなくなります。集中してグループワークを行いたい場合は、この設定を活用しましょう。
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事前割り当てありとなしの比較
| 項目 | 事前割り当てあり | 事前割り当てなし |
|---|---|---|
| グループ分けの手間 | 会議前に一度設定するだけで自動 | 会議中に手動で割り当てる必要あり |
| 開始時間のロス | ほぼゼロ | 数分から十数分かかる |
| 柔軟性 | グループ変更は事前にしかできない | その場で自由に変更可能 |
| ブロードキャストの有無 | 利用可能(全ルームへ一斉送信) | 利用可能(同じ操作で実行) |
まとめ
教育機関でブレイクアウトルームの一斉配信を活用すると、グループワークの準備時間を大幅に短縮できます。事前割り当てとブロードキャストを組み合わせることで、教師は指示を全グループに瞬時に届けられ、授業の質を高められます。まずはZoom Webポータルで「事前割り当て」を有効にし、次の授業からCSVでグループリストをアップロードしてみてください。ブロードキャスト機能は会議中にいつでも使えますので、タイマーや注意事項の伝達に活用すると効果的です。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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