【Zoom】マイクの低音が籠る時のEQ調整

【Zoom】マイクの低音が籠る時のEQ調整
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Zoomでの会話中に「マイクの音が籠もって聞こえる」「低音が強調されすぎて聞き取りにくい」と感じたことはありませんか。特にヘッドセットや内蔵マイクでは、音質の癖で低域が過剰になりやすいものです。この記事では、ZoomにはEQ機能が搭載されていないため、WindowsやmacOSの設定、または無料のサードパーティツールを使って低音籠りを改善する方法を詳しく解説します。OSのイコライザー調整やノイズ抑制の設定を正しく行えば、クリアな音声を相手に届けられるようになります。

【要点】Zoomマイクの低音籠りを解消する3つの方法

  • Windowsのサウンド設定→ラウドネスイコライゼーション: オンにすることで低音と高音のバランスを自動調整し、籠りを軽減できます。
  • macOSのAudio MIDI Setup→マイクの周波数帯域調整: 内蔵の音声設定で低域をカットするカスタム構成を作成し、Zoomに適用します。
  • サードパーティ製EQアプリ(Equalizer APOなど): 細かい周波数帯ごとにゲインを調整できるため、特定の低域だけを減衰させられます。

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なぜZoomのマイクで低音が籠るのか

Zoom自体にはイコライザー(EQ)機能が搭載されていません。そのため、マイクからの生の音声をそのまま、またはZoomのノイズ抑制処理を通して相手に送信します。低音が籠る原因は、主に次の2つです。一つは、使用しているマイク自体が低周波数帯域を強調する特性を持っていること。例えば、多くのヘッドセットやノートPC内蔵マイクは、ボーカルを太く聞かせるためにあえて低域をブーストしている製品があります。もう一つは、Zoomのノイズ抑制機能が中高域のノイズをカットする際、かえって低域のこもった音を目立たせてしまうことです。これらの問題を解決するには、PC側で音声に対してEQ調整を行い、Zoomに送信する前の信号を整える必要があります。

お探しの解決策が見つからない場合は、こちらの「Zoomトラブル完全解決データベース」で他のエラー原因や解決策をチェックしてみてください。

Zoomマイクの低音籠りを解消する具体的な手順

Windows 10/11でラウドネスイコライゼーションを有効にする

Windowsには「ラウドネスイコライゼーション」という機能があり、これをオンにすると音声の低音と高音のバランスが自動で整えられます。設定手順は以下の通りです。

  1. サウンド設定を開く
    タスクバーのスピーカーアイコンを右クリックし、「サウンド設定」を選択します。
  2. 録音タブでマイクのプロパティを開く
    「サウンド設定」ウィンドウの右側にある「サウンドコントロールパネル」をクリックし、「録音」タブで使用中のマイクを右クリックして「プロパティ」を選びます。
  3. 拡張タブでラウドネスイコライゼーションを有効にする
    プロパティウィンドウの「拡張」タブを開き、「ラウドネスイコライゼーション」にチェックを入れて「OK」をクリックします。

この設定だけで、全体的な音のバランスが改善され、籠りが軽減されることが多いです。ただし、効果が強すぎる場合は逆に不自然になるので、その場合はオフにしてください。

WindowsでEqualizer APOを使って詳細に調整する

より細かいEQ調整が必要な場合は、無料の「Equalizer APO」を使用します。このソフトはシステム全体のオーディオにリアルタイムでEQを適用できます。

  1. Equalizer APOをダウンロードしてインストールする
    公式サイト(sourceforge.net/projects/equalizerapo/)からインストーラをダウンロードし、指示に従ってインストールします。インストール時に使用するデバイス(マイク)を選択します。
  2. 設定ファイルを編集する
    インストール後、「Program Files\EqualizerAPO\config」フォルダにある「config.txt」をメモ帳で開きます。
  3. 低域をカットするフィルタを追加する
    以下のような行を追加します。これは100Hz以下を-3dB減衰する例です。
    Preamp: -1 dB
    Filter: ON HPQ Fc 100 Hz Gain -3 dB Q 1.0

    数値は好みに応じて調整してください。
  4. 変更を保存し、Zoomを再起動する
    設定を保存したら、Zoomを完全に終了してから再度起動します。会話中にリアルタイムで効果が反映されます。

Equalizer APOは細かい周波数帯ごとにゲインを設定できるため、籠りの原因である100〜200Hz付近だけを減衰させることが可能です。初心者でも扱いやすいプリセット例としては、「低音カット(-High Pass)」フィルタを120Hz程度に設定する方法があります。

macOSでAudio MIDI Setupを使用する

macOSには標準の「Audio MIDI Setup」というツールがあり、マイクの入力設定を細かく変更できます。ただし、ここではイコライザーそのものは調整できませんが、フォーマットを変更することで低域の籠りを軽減できる場合があります。

  1. Audio MIDI Setupを開く
    アプリケーション>ユーティリティフォルダ内の「Audio MIDI Setup」を開きます。
  2. マイクのプロパティを変更する
    左側のデバイス一覧から使用中のマイクを選択し、右側の「入力」タブで「フォーマット」を「96000.0 Hz」などの高いサンプルレートに変更します。また、「チャンネル」が「2ch-16bit」などになっていることを確認します。
  3. 「設定」メニューから「スピーカーの構成」を開く
    残念ながら、macOSには標準のEQ機能はありません。そのため、サードパーティのプラグイン(SoundflowerやLoopbackなど)を使うか、後述するソフトウェアEQアプリを導入する必要があります。

macOSでサードパーティ製EQアプリを使う

macOS向けのおすすめ無料EQアプリは「eqMac2」です。このアプリを使えば、システム全体のオーディオにイコライザーを適用できます。

  1. eqMac2をダウンロードしてインストールする
    公式サイト(eqmac.app)からダウンロードし、インストールします。
  2. マイク入力用のEQを設定する
    eqMac2はデフォルトではスピーカー出力に適用されますが、マイク入力にも適用するには「Input」モードに切り替えます。画面上部のドロップダウンで「Microphone」を選択し、プリセットから「Vocal」や「Bass Reducer」を選ぶか、手動で低域のスライダーを下げます。
  3. Zoomでマイク入力をeqMac2経由に変更する
    Zoomの設定>オーディオ>マイクで、「eqMac2 Input」を選択します。これで、eqMac2で調整された音声がZoomに送られます。

EQ調整で注意すべきポイントと失敗例

Zoomのノイズ抑制機能と干渉する

Zoomのオーディオ設定には「ノイズ抑制」機能があり、これを「高」に設定すると、EQで調整した音声がさらに加工されてしまうことがあります。ノイズ抑制は特定の周波数帯域をカットするため、せっかくEQで籠りを直しても、また別の不自然さが出る可能性があります。ノイズ抑制は「低」または「オフ」にして試してみてください。

音量が小さくなりすぎる

低域をカットしすぎると、音圧が下がって相手に聞こえづらくなることがあります。特に、EQカットによる音量低下を補うために、Zoomのマイク音量を上げると、ホワイトノイズが増える場合もあります。適切なバランスを見つけるためには、録音して確認することをおすすめします。Equalizer APOなどでPreamp(ゲイン)を調整して全体の音量を戻すことができます。

他のアプリにも影響が出る

ラウドネスイコライゼーションやEqualizer APOはシステム全体に適用されるため、Zoom以外のアプリ(録音ソフトやゲームなど)でも同じEQがかかります。そのため、他のアプリで音声が変わってしまう場合は、Zoom専用に調整したいなら、仮想オーディオケーブル(VB-Cableなど)を使い、ZoomだけにEQを適用する方法もあります。ただし、設定が複雑になるので、最初はシステム全体で調整して問題がないかを確認してください。

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各OSでのEQ設定方法の比較

方法 OS 手軽さ 調整の細かさ 費用
ラウドネスイコライゼーション Windows とても簡単 自動のみ 無料(標準機能)
Equalizer APO Windows 中程度(設定ファイル編集が必要) 非常に細かい 無料
eqMac2 macOS 簡単(アプリのインストールのみ) 細かい 無料(基本機能)
macOS標準設定 macOS 簡単だがEQは不可 限定的 無料

まとめ

Zoomマイクの低音籠りは、PC側のEQ設定を調整することで効果的に改善できます。Windowsユーザーはまず「ラウドネスイコライゼーション」を試し、効果が不十分なら「Equalizer APO」で細かく調整しましょう。macOSユーザーは「eqMac2」などのアプリを導入するのが現実的です。いずれの場合も、Zoomのノイズ抑制との兼ね合いや音量バランスに注意しながら、最適な設定を見つけてください。クリアな音声で快適なコミュニケーションを実現するため、ぜひ試してみてください。


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この記事の監修者
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超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。