【Windows】バーコードリーダーの読み取り後にEnterが送られない時のサフィックス設定

【Windows】バーコードリーダーの読み取り後にEnterが送られない時のサフィックス設定
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バーコードリーダーを使ってスキャンした後に、自動でEnter(改行)が送られず、毎回手動でEnterキーを押さなければならない場合、作業効率が大きく低下します。この問題は多くの場合、バーコードリーダーの「サフィックス設定」が原因です。サフィックスとは、読み取ったデータの末尾に自動的に付加する文字(改行やタブなど)のことで、これが正しく設定されていないとEnterが送られません。本記事では、この問題の原因を切り分ける手順と、実際にサフィックスを設定する方法を、会社のPC環境を考慮しながら解説します。管理者への依頼が必要なケースについても触れますので、スムーズな解決にお役立てください。

【要点】この記事で確認すること

  • 最初に見る場所: バーコードリーダーの設定マニュアル(または設定バーコード一覧)と、Windowsのデバイスマネージャー、使用中のアプリケーションの入力設定です。
  • 切り分けの軸: ハードウェア側(バーコードリーダー本体の設定)とソフトウェア側(Windowsのキーボード設定やアプリの動作)のどちらに原因があるかを分けて考えます。
  • 注意点: 会社のPCでは、レジストリやデバイスドライバーの変更が許可されていない場合があります。設定変更は自己判断で行わず、事前にIT管理者に確認してください。

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1. バーコードリーダーのサフィックスとは

バーコードリーダーは、読み取ったデータ(バーコードの文字列)をUSBキーボードとしてPCに送信する「キーボードウェッジモード」が一般的です。このモードでは、読み取りデータの後に何も付加しないと、スキャン結果がそのまま入力されるだけです。しかし多くの現場では、スキャン後に自動で次の入力へ移るために、データの末尾に改行(Enter)を付加する「サフィックス」を設定します。サフィックスは、通常は設定バーコードを読み取ることで変更できます。代表的なサフィックスとして「CR(キャリッジリターン)」「LF(ラインフィード)」「CR+LF」「タブ」などがあります。Enterキーの動作に対応するのはCRまたはCR+LFです。

メーカーや機種によって、出荷時のサフィックス設定は異なります。例えば、Honeywellの一部機種では初期値が「CR」、Zebra(旧Symbol)の機種では「なし」または「CR」などのバリエーションがあります。そのため、新品導入時や設定を初期化した際にEnterが送られない現象が発生することがあります。

お探しの解決策が見つからない場合は、こちらの「Windowsトラブル完全解決データベース」で他のエラー原因や解決策をチェックしてみてください。

2. 読み取り後にEnterが送られない原因を特定する

問題を解決するには、原因がバーコードリーダー本体の設定なのか、Windows側の設定なのか、あるいは使用中のアプリケーション特有の動作なのかを切り分ける必要があります。以下の手順で確認してください。

2-1. ハードウェア側(バーコードリーダー本体)の確認

まず、バーコードリーダーの設定が意図したサフィックスになっているかどうかを調べます。多くの機種では、特定の設定バーコードを読み取ることで現在の設定を確認したり変更したりできます。例として、以下のような手順で確認できます。

  1. メーカーが提供する設定マニュアルを用意します。マニュアルは製品に付属しているか、メーカーのWebサイトからダウンロードできます。
  2. マニュアルの中から「サフィックス設定」または「終端文字設定」の項目を探します。
  3. 多くの場合、設定を確認するためのバーコード(例:「現在の設定を出力」)が用意されています。このバーコードを読み取ると、設定内容がテキストとしてPCに入力されます。
  4. 出力された文字列に「CR」「LF」「CR+LF」が含まれているかどうかを確認します。何も出力されない場合、サフィックスが「なし」に設定されている可能性があります。
  5. 希望するサフィックス(通常はEnter=CR+LF)に対応する設定バーコードを読み取り、変更します。変更後は、再度確認用バーコードを読み取って適用されたことを確認してください。

注意点:設定バーコードの中には、誤って別のパラメータを変更してしまうものもあります。例えば、接続モードや文字コード変換などです。そのため、必ず目的の設定バーコードだけを読み取るようにし、不安な場合は一度機器の電源を切って入れ直すと設定がリセットされない限り保持されます。

2-2. Windows側の設定を確認する

バーコードリーダーがUSBキーボードとして認識されている場合、Windowsのキーボード設定やアクセシビリティ機能が影響することがあります。特に以下のポイントを確認してください。

  • 「フィルターキー」や「トグルキー」が有効になっていると、キー入力が間引かれたり、改行が正しく認識されないことがあります。設定 → アクセシビリティ → キーボード でこれらの機能をオフにしてみてください。
  • IME(日本語入力システム)がオンになっていると、バーコードデータに含まれる英数字が日本語に変換されてしまう場合があります。スキャン時はIMEをオフ(半角英数字入力)にしておくことを推奨します。
  • デバイスマネージャーでバーコードリーダーが正しく認識されているか確認します。「キーボード」のカテゴリに「HIDキーボード」などとして表示されていれば問題ありません。黄色い警告マークがある場合はドライバーに問題がある可能性がありますが、通常は標準ドライバーで動作します。

2-3. アプリケーション側の動作を確認する

使用しているアプリケーションによっては、Enterキーの扱いが特殊な場合があります。例えば、Excelではセル内で改行したい場合はAlt+Enterが必要です。また、WebフォームなどではEnterで送信されるものとされないものがあります。別のアプリケーション(メモ帳など)でスキャンしてみて、Enterが送られるかどうかを検証してください。メモ帳で改行されるなら、バーコードリーダーの設定は正常で、アプリ側の問題です。メモ帳でも改行されないなら、ハードウェアまたはWindows設定に原因があります。

3. サフィックス設定の変更手順(機種別対応表)

以下は代表的なバーコードリーダーメーカーにおけるサフィックス設定の概要です。必ずお使いの機種のマニュアルを確認してください。

メーカー 代表的な機種 サフィックス設定方法 注意点
Honeywell Voyager 1200g, Xenon 1900 設定バーコード「CR+LF送信」を読み取る 出荷時設定は機種による。マニュアルの「デフォルト設定」の欄を確認。
Zebra(旧Symbol) DS2208, DS4608 設定ユーティリティソフト(123Scan)を使用するか、設定バーコードを読み取る ソフトウェアを使う場合は管理者権限が必要な場合あり。
Datalogic QuickScan QD2430 設定バーコード「サフィックス設定:CR+LF」を読み取る 複数の設定バーコードを連続で読み取る手順もあるため、マニュアルの手順通りに。
CASIO DT-930, IT-800 本体の設定メニューから変更(タッチパネル操作) 設定メニューに入るには管理者パスワードが必要な場合あり。

上記の例のように、機種によって設定方法が異なります。共通して言えることは、設定バーコードを読み取る前に、現在の設定をバックアップ(記録)しておくと安心です。

4. 設定変更ができない場合の対処と管理者への依頼

会社のPCでは、社内ポリシーによりレジストリの編集やデバイスドライバーの変更が禁止されていることがあります。また、バーコードリーダーの設定変更に専用ソフトウェアが必要な場合、そのインストール権限がないこともあります。以下の状況では、IT管理者やシステム担当者に依頼してください。

  • 設定バーコードを読み取っても反応がない、または設定が反映されない場合(ハードウェア不良の可能性もあります)。
  • Windowsのアクセシビリティ設定を変更する必要があるが、変更権限がない場合。
  • 専用の設定ソフトウェアを使用する必要があり、インストールに管理者権限が必要な場合。
  • 複数のバーコードリーダーを一括で設定したい場合。

管理者に依頼する際は、以下の情報を伝えるとスムーズです。

  • バーコードリーダーのメーカー名、型番、シリアル番号(本体に記載)。
  • 現在の症状(スキャン後にEnterが自動で送られない)。
  • 希望する動作(データ入力後に自動で改行されるようにしたい)。
  • 試したこと(例:メモ帳でテストした、設定バーコードを読み取ったなど)。

5. よくある質問(FAQ)

Q1. 設定バーコードを読み取ったら、別の設定が変わってしまいました。元に戻すには?
A. 多くのバーコードリーダーには「工場出荷時設定にリセット」するバーコードが用意されています。マニュアルで該当バーコードを探し、読み取ってください。その後、改めてサフィックス設定を行ってください。

Q2. バーコードリーダーがキーボードとして認識されない場合の対処は?
A. 接続しているUSBポートを変えてみてください。それでも認識されない場合、デバイスマネージャーで不明なデバイスとして表示されているかもしれません。ドライバーの再インストールを試みますが、会社PCでは管理者に依頼してください。

Q3. 一部のアプリケーションではEnterが効くのに、別のアプリでは効きません。
A. アプリケーション側の入力設定が原因です。バーコードリーダーの設定ではなく、アプリの仕様としてEnterの扱いが異なる場合があります。そのアプリの設定で「入力後に自動的に次のフィールドへ移動」などのオプションがないか確認してください。

Q4. サフィックスをタブに設定したいのですが可能ですか?
A. 可能です。多くのバーコードリーダーではサフィックスとしてタブ(09h)を選択できます。設定バーコード一覧から「タブ送信」を探して読み取ってください。

6. まとめ

バーコードリーダーの読み取り後にEnterが自動送信されない問題は、多くの場合、サフィックス設定を適切な改行コードに変更することで解決します。ハードウェアの設定変更が最も一般的な解決策ですが、Windowsのアクセシビリティ設定やアプリケーションの仕様も原因になることがあります。会社のPCでは管理者権限が必要な操作もあるため、自己判断で変更する前に必ずIT部門に相談してください。設定変更後は、必ずメモ帳などで動作確認を行い、問題が解決したことを確認しましょう。

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この記事の監修者
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超解決 第一編集部

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