デバイスマネージャーで「このデバイスでは問題が発生したため、停止しました(コード43)」というエラーが表示されると、ドライバーやハードウェアの故障を疑う方が多いです。しかし、実際にはWindows Updateの影響や電源管理設定、一時的な接触不良など、ソフトウェア起因であるケースも少なくありません。特に会社PCでは、管理者による制限や配布ドライバーの問題が絡むため、一般論だけでは解決が難しい場面があります。
本記事では、コード43エラーが発生したときに、別のUSBポートで試す前後の切り分け手順を具体例を交えて解説します。USBポートを変えても改善しない場合の次の一手や、ネットワークアダプターやGPUなどUSB以外のデバイスで同エラーが出た場合の考え方もまとめました。端末側の設定、アカウント権限、管理側のポリシーなど、複数の視点から原因を絞り込む軸を提供します。
レジストリ編集や非公式ドライバーといったリスクの高い作業には踏み込まず、会社のIT管理者ともスムーズに連携できる実務的な方法を優先しています。手順をひとつずつ確認しながら、安全にトラブルシューティングを進めてください。
【要点】この記事で確認すること
- 最初に見る場所: デバイスマネージャーのエラー詳細、Windows Update履歴、電源管理設定、イベントビューアー
- 切り分けの軸: 当該デバイスがUSB接続か内蔵か、発生タイミング(更新後・スリープ復帰後・常時)、別ポートや別PCでの再現性
- 注意点: 会社PCでは管理者権限がないと変更できない設定があるため、ドライバーのロールバックや復元ポイントの利用は管理者へ相談してください。レジストリ編集は推奨しません。
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目次
コード43とは何か? デバイスマネージャーで確認する基本
コード43は、Windowsがデバイスを認識したものの、正常に動作させるためのドライバー読み込みに失敗したことを示します。デバイスマネージャーで該当デバイスに黄色い感嘆符が表示され、プロパティの「全般」タブに「このデバイスでは問題が発生したため、停止しました(コード43)」と書かれていれば該当します。
まずはエラーの全容を正確に把握するため、以下の点を確認してください。
- どのデバイスがエラーになっているか(デバイスの種類とベンダー名)
- エラーが発生したタイミング(Windows Update直後、スリープ復帰後、アプリケーション起動時など)
- 同じデバイスを別のUSBポートに挿したらどうなるか
- そのデバイスが以前は正常に動作していたか
これらの情報をメモしておくと、後の切り分けや管理者への報告がスムーズになります。
コード43が発生しやすいデバイスの例
コード43はUSBデバイスに限らず、内蔵のネットワークアダプター、GPU、カードリーダーなどでも発生します。次項で詳しく触れますが、USBポートの変更で治るケースは端子の接触不良や電源供給不足などハードウェア寄りの問題であることが多いです。一方、ドライバーやシステム設定が原因の場合は、ポートを変えても症状が変わらないことがほとんどです。
USBポートを変える前に確認すべきこと
いきなり別のポートに挿し替えるのではなく、まずはシステム全体の状態を確認することで、原因の特定が早まります。
最近のWindows Updateを確認する
コード43はWindows Update後に頻発するトラブルの一つです。特にドライバーの更新を含む品質アップデートや、機能アップデートの適用直後に発生しやすい傾向があります。「設定」→「Windows Update」→「更新履歴」から、最近インストールされた更新プログラムを確認し、該当の更新があればアンインストールやロールバックを検討します。ただし、会社PCでは管理者が許可した更新しか適用されないケースもあるため、勝手に削除せず、管理者へ報告してください。
電源管理設定の確認
USBデバイスに対して「USBセレクティブサスペンド」が原因でコード43が出ることがあります。これは省電力のためにUSBポートの電源を切る機能で、スリープ復帰後や長時間のアイドル後にデバイスが認識されなくなる現象を引き起こします。設定を確認するには、コントロールパネルの「電源オプション」→「プラン設定の変更」→「詳細な電源設定の変更」→「USB設定」→「USBセレクティブサスペンドの設定」を「無効」に変更します。ただし、会社のポリシーで変更が禁止されている場合があるため、管理者の許可を得てから行ってください。
デバイスの再インストール(ドライバーの再適用)
デバイスマネージャーで該当デバイスを右クリックし、「デバイスのアンインストール」を選びます。その際、「このデバイスのドライバーソフトウェアを削除する」にチェックを入れずに実行し、その後PCを再起動すると、Windowsが自動的にドライバーを再インストールします。これでコード43が解消する場合があります。もし効果がなければ、チェックを入れて削除し、再起動しても再現するかを確認します。なお、事前にメーカーサイトから最新ドライバーをダウンロードしておくと安心ですが、会社PCでは管理者の配布ドライバーを使うルールがあるため、独自に導入してはいけません。
別のUSBポートで試すときの正しい手順
コード43がUSBデバイスに表示されている場合、別のUSBポートに挿し直すことは最も手軽な切り分け方法です。ただし、適当に変えるだけでは情報が不足します。以下の手順を踏んで記録を残してください。
- 現在のUSBポートの位置とデバイスの状態をメモします(例:背面のUSB 3.0ポート、特定のUSBハブ経由など)。
- デバイスを安全に取り外し、10秒ほど待ってから別のUSBポート(できれば別のコントローラに属するポート、例えば前面と背面など)に挿します。
- 自動的に認識されるか、デバイスマネージャーを更新([操作]→[ハードウェア変更のスキャン])して状態を確認します。
- コード43が解消したかどうか、または別のエラーコード(例:コード10)に変わったかを記録します。
- そのままデバイスを使用し、スリープに入れた後に復帰してもエラーが再発しないかテストします。
これらの結果を元に、原因がハードウェア(特定のポートのみで発生)なのか、ドライバーや電源管理(どのポートでも発生)なのかを大まかに判断できます。
失敗パターン:USBハブ経由でテストしてしまう
USBハブを介してデバイスを接続している場合、ハブ自体が原因でコード43が発生することがあります。切り分けでは必ずPC本体のポートに直接接続してください。また、ノートPCの場合は内蔵のUSBポートも複数のコントローラに分かれているため、可能であればUSB 2.0と3.0のポートでも試す価値があります。
USB以外のデバイスでコード43が出た場合の考え方
GPU(グラフィックボード)やネットワークアダプター、内蔵のSDカードリーダーなど、USB接続ではないデバイスでコード43が発生した場合は、ドライバーやWindows Update、あるいはハードウェア障害の可能性が高まります。USBポートの切り分けは不可能なため、別のアプローチが必要です。
| デバイスの種類 | 主な原因 | 切り分けのポイント |
|---|---|---|
| GPU(ディスプレイアダプター) | ドライバーの破損、Windows Update、電源管理 | ドライバーのロールバック、DDUを使った完全削除(管理者相談必須)、別のモニター出力ポートでも症状が同じか確認 |
| ネットワークアダプター(有線/無線) | ドライバー更新失敗、省電力設定 | デバイスマネージャーで無効→再有効、電源管理で「このデバイスで電源をオフにできるようにする」のチェックを外す、別のネットワークアダプター(USB LANなど)で代用して症状を比較 |
| 内蔵カードリーダーなど | ドライバーの互換性、BIOS設定 | BIOS/UEFIで内蔵デバイスが有効か確認、メーカーの純正ドライバーを再インストール |
特にGPUのコード43は、Windows Updateが提供するドライバーが原因で発生することが多いです。会社PCでは、メーカー製のドライバーが配布されている場合もあり、標準のWindows Updateドライバーとの競合が起こることがあります。管理者に問い合わせて、利用すべきドライバーのバージョンを確認してください。
電源管理とスリープが原因の可能性
コード43は、スリープや休止状態からの復帰直後に発生しやすいという特性があります。これは、電源状態の遷移時にデバイスのドライバーが正しく初期化されないために起こります。以下の設定を見直すことで改善する場合があります。
- USBセレクティブサスペンドの無効化: 前項で述べた通り、電源オプションから設定します。
- デバイスの電源管理タブ: デバイスマネージャーで該当デバイスのプロパティを開き、「電源の管理」タブにある「電力の節約のためにコンピューターでこのデバイスの電源をオフにできるようにする」のチェックを外します。
- 高速スタートアップの無効化: 電源オプションの「現在利用可能ではない設定を変更します」から高速スタートアップを無効にすると、シャットダウン時のドライバー状態の引き継ぎが行われなくなり、起動後のエラーが減ることがあります。
これらの変更は、すべてのデバイスに一律に適用するのではなく、コード43が発生しているデバイスに絞って試すのが効率的です。もし変更後に問題が改善されなければ、元に戻すことも可能です。
ドライバーのロールバックと復元ポイントの使い分け
コード43がドライバー更新によって発生した疑いがある場合、ドライバーのロールバックとシステムの復元ポイントの利用は有効な手段です。ただし、会社PCでは管理者権限が必要な操作もあるため、事前に以下の点を管理者へ確認してください。
ロールバックが可能な条件
デバイスマネージャーのドライバータブに「ドライバーのロールバック」ボタンが表示されている場合、直前のドライバーに戻せます。この機能は、ドライバー更新後に問題が発生した際に有効です。ただし、ロールバックできる期間は限られており、新しいドライバーがインストールされてから一定時間が経過すると古いドライバーが削除される場合があります。ロールバック後は再起動して症状が改善したか確認します。
復元ポイントの利用
システムの復元は、Windowsのシステムファイルやレジストリ設定を過去の時点に戻す機能です。コード43が複数のデバイスで同時に発生する場合や、Windows Update後に症状が現れた場合に試す価値があります。復元ポイントを利用するには、「コントロールパネル」→「回復」→「システムの復元を開く」から、問題発生前の復元ポイントを選択します。ただし、復元後にはその後にインストールしたアプリケーションやドライバーが失われる可能性があるため、重要なデータのバックアップは事前に行ってください。会社PCでは、管理者が復元ポイントの作成を制限していることもあるので、実行前に確認をとってください。
管理者に相談する前にまとめておく情報
コード43のトラブルシューティングを自分で一通り試しても解決しない場合、IT管理者への報告が必要です。管理者が迅速に原因を特定できるように、以下の情報を準備しておくとスムーズです。
- 発生しているデバイス名とコード43のスクリーンショット(デバイスマネージャーのプロパティ)
- 発生タイミング(Windows Update後、スリープ復帰後、常時など)
- 試したことと結果(別のUSBポート、ドライバーの再インストール、電源設定の変更など)
- Windows Update履歴(特に最近インストールした更新プログラムのKB番号)
- PCの機種名とOSバージョン(設定→システム→詳細情報)
- エラーログ(イベントビューアー→Windowsログ→システムで該当デバイスのエラーを確認)
これらの情報をメールやチケットにまとめて報告すれば、管理者も原因の切り分けがしやすくなります。また、自分で行った設定変更(特に電源オプションの変更など)は、共有しておくことをおすすめします。
よくある質問
別のUSBポートに変えてもコード43が治りません。ハードウェアの故障ですか?
必ずしも故障とは限りません。ドライバーやWindows Updateが原因の可能性が高いです。まずは上記の手順でドライバー再インストールや電源設定の見直しを試してください。それでも改善しない場合は、他のPCで同じデバイスを試してハードウェア障害を切り分けるとよいでしょう。
USBデバイスを挿した瞬間にコード43になるのと、しばらくしてからなるのとでは原因が違いますか?
違いがあります。挿した瞬間にエラーになる場合は、ドライバーの読み込み失敗やデバイスの初期化不良が考えられます。一方、しばらくしてから発生する場合は、電源管理による省電力状態の移行や、他のデバイスとの競合が疑われます。時間経過を記録して管理者に伝えると原因特定の役に立ちます。
会社PCなのでドライバーの更新や復元ポイントの利用は管理者に確認が必要ですか?
基本的には必要です。特に組織で一元管理されているPCでは、ローカルのドライバー変更がポリシー違反になることがあります。また、復元ポイントの使用は社内のバックアップポリシーに影響を与える可能性があるため、必ず管理者の指示を仰いでください。
まとめ
デバイスマネージャーのコード43は、USBポートの切り替えを含めた系統的な切り分けで原因を絞り込むことができます。まずはWindows Updateと電源管理の設定に注目し、次にデバイスの再インストールや別ポートでのテストを行ってください。USB以外のデバイスでは、ドライバーのロールバックやシステムの復元も選択肢に入りますが、会社PCの場合は管理者との連携を忘れないことが重要です。
自己解決が難しい場合も、本記事で紹介した情報を整理して管理者に報告すれば、問題解決までの時間を大幅に短縮できます。必要以上に慌てず、ひとつずつ確認を進めてください。
超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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