【Windows】ICカード認証プリンターで保留印刷が削除できない時のキュー整理手順

【Windows】ICカード認証プリンターで保留印刷が削除できない時のキュー整理手順
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ICカード認証プリンターを使っていると、印刷ジョブがキューに残ったまま削除できず、他の印刷ができなくなるトラブルが発生することがあります。この記事では、Windows環境でICカード認証プリンターの保留印刷を強制的に削除する手順を、原因の切り分けから具体的な操作まで順を追って解説します。端末側の操作で解決できるケースと、サーバーや管理者設定が原因のケースを区別できるようになることを目的としています。

【要点】この記事で確認すること

  • 最初に見る場所: 印刷キュー(Windowsの「プリンターとスキャナー」画面)に表示されるジョブの状態と、プリンター本体の管理画面。
  • 切り分けの軸: 端末側(ドライバー・スプーラー・ユーザー権限) vs サーバー側(印刷サーバーのキュー・IC認証サーバー) vs プリンター本体(HDD内のジョブ)。
  • 注意点: 会社PCでは管理者権限が必要な操作(サービス再起動やレジストリ操作)は、必ずIT管理者に相談してから実行してください。自己判断で行うと他のユーザーに影響が出る可能性があります。

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1. 印刷キューに残る保留ジョブの種類と原因

ICカード認証プリンターでは、ユーザーがICカードをかざすまで印刷が実行されず、ジョブが「保留」状態でキューに残ります。この保留ジョブが削除できない原因はいくつか考えられます。まずは、どの種類の保留状態かを確認しましょう。

キューに表示される状態 考えられる原因 主な対処先
「認証待ち」「保留中」 ICカード認証が正常に完了していない、または認証サーバーと通信できない プリンター本体の操作パネル、認証サーバーの設定
「印刷中」のまま止まる ドライバーの不具合、スプーラーのエラー、ネットワーク切断 端末側のドライバー再インストール、スプーラー再起動
「エラー」「アクセス拒否」 ユーザー権限不足、プリンターの設定変更 管理者による権限付与、プリンターのプロパティ確認
ジョブが表示されないが印刷できない サーバー側のキューに滞留、HDD故障 サーバー管理画面、プリンター本体のメンテナンス
お探しの解決策が見つからない場合は、こちらの「Windowsトラブル完全解決データベース」で他のエラー原因や解決策をチェックしてみてください。

2. 端末側でできるキュー整理手順

まずは手元のWindows PCで、管理者権限がなくても試せる基本的な操作を確認します。以下の手順を順番に試してみてください。

  1. 印刷キューを開く: Windowsの設定アプリから「Bluetooth とデバイス」→「プリンターとスキャナー」を開き、該当のプリンターを選択して「キューを開く」をクリックします。
  2. ジョブを選択して削除: キュー内のジョブを右クリックし、「削除」を選びます。削除できない場合は、再度右クリックして「再開」を選んでから削除を試みることもあります。
  3. プリンターのプロパティから全ジョブ削除: キュー画面のメニューから「プリンター」→「すべてのジョブを取り消し」を実行します。これで複数のジョブを一括で削除できます。
  4. コマンドプロンプトで強制削除(管理者権限が必要な場合): 「cmd」を右クリックして「管理者として実行」します。次に「net stop spooler」と入力し、スプーラーを停止します。続いて「del %systemroot%\System32\spool\PRINTERS\*.* /q」でキュー内のジョブファイルを削除します。最後に「net start spooler」でスプーラーを再起動します。
  5. それでも削除できない場合: プリンターの電源を一度オフにし、数分待ってから再起動します。その後、再度キューを確認してください。これでジョブが消えることがあります。

3. プリンター本体(複合機)で保留ジョブを削除する

ICカード認証プリンターの多くは、本体の操作パネルから保留印刷を管理できます。端末側で削除できない場合、プリンター本体でジョブを直接削除します。

3.1 本体のメニューから削除する手順

  1. プリンターの操作パネルで「ジョブ一覧」または「保留印刷」メニューを探します(メーカーにより名称が異なります。例:リコーなら「ジョブリスト」、キヤノンなら「印刷ジョブ管理」)。
  2. 表示されたジョブ一覧から、削除したいジョブを選択します。通常はタッチパネルでタップします。
  3. 「削除」「キャンセル」などのボタンを押します。システム管理者権限が必要な場合は、管理者パスワードの入力を求められることがあります。
  4. 全ジョブを一括削除したい場合は、「全ジョブ削除」や「すべての保留ジョブをクリア」といった項目を選択します。

3.2 本体のWeb管理画面から削除する

プリンターがネットワーク接続されている場合、Webブラウザから管理画面にアクセスしてジョブを削除できます。IPアドレスを調べ、ブラウザで「http://<プリンターIP>/」にアクセスします。管理画面の「印刷ジョブ」または「ジョブ管理」メニューから削除操作を行います。こちらの方法はIT管理者に確認してから実行してください。

4. サーバー側(印刷サーバー)のキューを確認する

組織で印刷サーバーを経由して印刷している場合、サーバー側にジョブが溜まっている可能性があります。この場合、端末やプリンター本体の操作だけでは削除できません。IT管理者に依頼して以下の対応を行ってもらいます。

  1. サーバーの「印刷管理」ツール(Print Management Console)を開きます。
  2. 該当のプリンターキューを選択し、保留中のジョブを右クリックして「印刷ジョブのキャンセル」を実行します。
  3. 必要に応じて、プリンターのドライバーやポート設定を見直します。

サーバー側の操作には管理者権限が必要なため、自分で行わず必ず管理者に連絡してください。連絡の際は、どのプリンターで何が起こっているのか(ジョブID、エラーメッセージ)を具体的に伝えるとスムーズです。

5. ドライバーとスプーラーのトラブルシューティング

キューにジョブが残る原因として、プリンタードライバーの不具合やWindows印刷スプーラーの動作不良も考えられます。以下の手順で確認します。

5.1 プリンタードライバーの再インストール

  1. 設定アプリから「プリンターとスキャナー」を開き、該当プリンターを選択して「削除」します。
  2. 次に「デバイスとプリンター」からも同じプリンターを削除します(ドライバーが残っている場合があるため)。
  3. コントロールパネルの「デバイスとプリンター」で、画面上部の「印刷サーバーのプロパティ」を開き、「ドライバー」タブから不要なドライバーを削除します。
  4. プリンターの電源を入れ直し、再度プリンターを追加します。必要であれば、最新のドライバーをメーカーサイトからダウンロードしてインストールします。

5.2 印刷スプーラーの再起動(管理者権限)

  1. 「サービス」アプリ(services.msc)を開きます。
  2. 「Print Spooler」サービスを見つけ、右クリックして「再起動」を選択します。
  3. 再起動後、印刷キューが空になっているか確認します。もしジョブが残っている場合は、前項のコマンドラインでの削除を試します。

6. よくある質問と失敗パターン

実際に発生しやすい失敗例と、それに対する正しい対処法をまとめました。

  • Q: プリンターの電源を切って入れ直したのにジョブが消えないのはなぜ?
    A: 印刷サーバー経由の場合、サーバー側にジョブが残っている可能性があります。サーバー管理者に依頼してください。
  • Q: コマンドプロンプトでスプーラーを停止したが、ジョブファイルが削除できないと言われた。
    A: スプーラーの停止に失敗しているか、権限が不足しています。管理者として実行しているか確認し、再試行してください。
  • Q: 本体の操作パネルに「保留印刷」メニューが見つからない。
    A: プリンターの機種によっては、ICカード認証機能が別のメニューに分かれている場合があります。マニュアルを確認するか、IT管理者に問い合わせてください。
  • Q: すべての方法を試したが、特定のユーザーのジョブだけ削除できない。
    A: そのジョブが認証サーバー側でロックされている可能性があります。認証サーバーの管理者に連絡し、該当ユーザーの印刷権限を確認してもらってください。

まとめ

ICカード認証プリンターで保留印刷が削除できない場合、まずは端末側の印刷キューを確認し、基本的な削除操作やスプーラーの再起動を試してください。それでも解決しない場合は、プリンター本体の管理画面からジョブを削除するか、印刷サーバー側での対応が必要です。原因が端末なのかサーバーなのかを切り分けることが重要で、管理者に依頼する際は具体的な情報を伝えるとスムーズです。この記事の手順を参考に、効率的にトラブルを解決してください。


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この記事の監修者
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超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。