会社で支給されたPCをIntuneで管理している環境で、デバイスの同期中にエラーコード0x80180014が表示されることがあります。このエラーは、端末とIntuneサーバーとの間で同期処理が正常に完了しなかったことを示しており、放置するとポリシーの適用遅延やアプリのインストール失敗など、業務に支障をきたす可能性があります。特に会社支給の端末では、ユーザー自身で勝手に登録を解除したり初期化したりする行為は避けるべきですが、正しい確認手順を知っておくことで、不要な再登録作業を防げます。本記事では、エラーが発生した際に最初に確認すべきポイント、端末の状態に応じた切り分け方法、そして管理者へ連絡すべき情報について詳しく解説します。
【要点】この記事で確認すること
- 最初に見る場所: エラーの発生タイミング(Company Portal起動時か手動同期時か)、端末のネットワーク接続状況、日付時刻設定の誤りがないか。
- 切り分けの軸: 端末側の問題(証明書、ネットワーク、アカウント)か、管理側の問題(Intuneサービス障害、ライセンス)か。また、会社支給端末かBYODかで対応が異なる。
- 注意点: 会社PCでは、自己判断でのMDM登録解除やPCの初期化は行わず、必ずIT管理者に確認する。操作を誤ると端末が管理下から外れ、セキュリティポリシーが適用されなくなるリスクがある。
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目次
エラー0x80180014の主な原因
このエラーは、Intuneへのデバイス登録情報に不整合が生じている場合に多く発生します。具体的な原因としては、以下のようなケースが考えられます。
- 証明書の期限切れまたは破損: Intuneとの通信に使用されるクライアント証明書が期限切れになっている、または何らかの理由で証明書ストアから削除されている。
- デバイス登録情報の不整合: 以前に別のユーザーが同じ端末を登録していた、または何らかの操作でデバイスがIntuneから部分的に切断された状態になっている。
- ネットワーク接続の問題: プロキシ設定やファイアウォールがIntuneの通信をブロックしている。
- 日付と時刻の同期不良: 端末の時刻が大きくずれていると、証明書の検証に失敗してエラーになる。
- Intuneサービス側の問題: Microsoftのサーバー側で一時的な障害が発生している、またはユーザーアカウントのライセンスが不足している。
これらの原因を特定するために、端末側でいくつかの確認作業を行います。ただし、会社支給の端末ではレジストリの編集やサービスの強制停止などは管理者に依頼してください。
端末側で確認すべき基本手順
まずは、ユーザー自身で安全に実施できる確認手順から始めます。以下の順に試してください。
- ネットワーク接続を確認する: Wi-Fiまたは有線LANが正常に接続されているか確認します。会社のネットワークに接続している場合、VPNを使用している場合は一度切断して再接続してみてください。また、ブラウザで任意のWebサイトが表示できるか確認し、インターネット接続に問題がないことを確かめます。
- 日付と時刻の設定を確認する: タスクバーの時刻を右クリックし、「日付と時刻の調整」を開きます。自動設定がオンになっているか確認し、オフの場合はオンに切り替えて同期させます。手動で設定されている場合は、現在の正しい時刻と比較して大きくずれていないか確認します。
- Company Portalアプリを再起動する: スタートメニューからCompany Portalを検索し、右クリックして「その他」→「アプリの設定」から「終了」を選び、再度起動します。その後、デバイスの同期を手動で試みます。
- Windowsの設定からデバイスの同期を試みる: 「設定」→「アカウント」→「職場または学校にアクセスする」を開き、該当するアカウントを選択して「情報」をクリックします。表示された画面で「同期」ボタンを押し、エラーが再現するか確認します。
- PCを再起動する: 一時的な障害の場合、再起動で解消されることがあります。再起動後、再度同期を試みます。
これらの手順でエラーが解消されない場合、より詳細な原因調査が必要です。次のセクションでは、会社支給端末とBYODで異なる対応について説明します。
会社支給端末の場合の対応
確認すべきポイント
会社支給の端末は、通常IT管理者によって一括で設定されます。そのため、個人でMDM関連の設定を変更することは避けてください。以下の点を確認し、管理者に伝える情報を整理します。
- Company Portalのバージョン: アプリのバージョンが古いと同期エラーが発生することがあります。ストアから最新版に更新できるか確認します。管理者によって更新が制限されている場合もあります。
- 証券の状態: 管理者向けですが、ユーザーは「設定」→「アカウント」→「職場または学校にアクセスする」で表示されるアカウントの詳細情報に「デバイス証明書の有効期限」が表示される場合があります。期限切れが近い場合は管理者に連絡します。
- プロキシ設定: 会社のプロキシを使用している場合、Company Portalが正しく通信できていない可能性があります。IT部門にプロキシの例外設定が必要か確認してください。
管理者へ伝える情報
エラーが解決しない場合、管理者に以下の情報を伝えると調査がスムーズになります。
- エラーが表示された画面のスクリーンショット(エラーコード0x80180014が含まれていること)
- デバイスの製造元、モデル、OSバージョン(Windows 11 Pro 22H2など)
- 発生した日時とその時の操作(例:Company Portal起動時、手動同期時)
- 社内ネットワークに接続しているか、VPN使用の有無
- 既に自分で試した手順(上記の基本手順など)
BYOD(個人所有端末)の場合の対応
BYODでIntuneに登録している場合、会社支給端末よりも柔軟な対応が可能な場合があります。ただし、会社のポリシーによっては自分で再登録が禁止されていることもあるため、最初にIT部門のルールを確認してください。以下は一般的な手順です。
再登録の前に試すこと
- 職場アカウントの削除と再追加: 「設定」→「アカウント」→「職場または学校にアクセスする」で該当アカウントを選択し、「切断」をクリックします。その後、再度「+接続」から会社のアカウントでサインインし直します。
- Company Portalのインストールとサインイン: ストアから最新のCompany Portalをインストールし、会社の資格情報でサインインします。自動的にデバイスが登録される場合があります。
- 証明書の再取得: 管理者によっては、証明書を再発行できる場合があります。指示に従って手順を実行してください。
BYODの場合、エラーが頻発するようであれば、管理者に相談の上、デバイスをIntuneから完全に削除して再登録することも選択肢です。ただし、その際にデバイス内の会社データが削除される可能性があるため、事前にバックアップを取るか、管理者の指示を仰いでください。
管理側の原因を確認する方法
端末側の確認で問題が見つからない場合、Intuneの管理側に原因がある可能性があります。ユーザーが直接確認できることは限られますが、以下の点をチェックして管理者に報告できます。
- Microsoft 365サービスの正常性確認: ブラウザで「Microsoft 365 サービス正常性」を開き、Intuneに関連するサービスに障害が発生していないか確認します。管理者アカウントが必要な場合もありますが、一般ユーザーでも公開情報を確認できる場合があります。
- ライセンスの有効性: 自分のアカウントにIntuneを使用するためのライセンス(Microsoft 365 E3/E5、Enterprise Mobility + Security など)が割り当てられているか、職場のポータルサイトやIT部門に問い合わせます。
- 管理者が確認できる項目: Intune管理センターでは、該当デバイスの登録状態、最後の同期日時、ポリシーの適用状況などが確認できます。これらの情報を基に、管理者はデバイスを再同期したり、登録をリセットしたりすることができます。
管理側の原因である場合、ユーザーができることは限られています。速やかに管理者に連絡し、指示を仰いでください。
よくある質問(FAQ)
エラー0x80180014に関して、ユーザーからよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
| 質問 | 回答 |
|---|---|
| このエラーが起きたら、自分でPCを初期化してもいいですか? | 会社支給PCの場合は絶対にしないでください。初期化すると管理情報が完全に失われ、再セットアップに多大な工数がかかります。必ずIT管理者に連絡してください。BYODの場合はルールに従ってください。 |
| エラーコードは出るが、実際に問題は感じない。放置しても大丈夫? | 同期エラーが続くと、セキュリティポリシーやアプリの更新が正常に適用されなくなる可能性があります。早めに原因を特定し、解決することを推奨します。 |
| 他の端末では同期できるのに、自分の端末だけこのエラーが出る。 | 端末固有の問題である可能性が高いです。特に証明書や登録情報の破損が疑われます。基本手順を試し、それでもダメなら管理者に連絡してください。 |
| VPN接続時にエラーが出やすい。関係ありますか? | VPN経由でIntuneとの通信に遅延やパケットロスが発生すると、同期がタイムアウトしてエラーになることがあります。VPNを一度切断し、社内ネットワークに直接接続して試してみてください。 |
まとめ
エラー0x80180014は、Intune管理下のデバイスで同期が失敗した際に表示されるエラーコードです。原因は端末側の証明書やネットワーク設定、アカウントの不整合、あるいは管理側のサービス障害など多岐にわたります。最初にネットワーク、日付時刻、再起動などの基本手順を試し、改善しない場合は管理者に連絡して適切な対応を仰いでください。特に会社支給端末では、自己判断での登録解除や初期化は絶対に行わないように注意しましょう。本記事で紹介した確認ポイントを参考に、スムーズなトラブルシュートに役立ててください。
超解決 リモートワーク研究班
Microsoft 365の導入・保守を専門とするエンジニアグループ。通信障害やサインイン不具合など、ビジネスインフラのトラブル対応に精通しています。
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