【要点】PDFの特定ページだけ背景を変える場合は、Acrobatの「背景を追加」のページ範囲を指定します。一方、「背景を削除」は、表示中のページだけを削除対象にする操作ではありません。追加時のページ範囲と、削除の対象範囲を分けて扱ってください。
また、見た目が背景でも、Acrobatの背景機能で加えたもの、通常の画像、文字と一体になったスキャン画像では操作が異なります。背景の種類を確認し、原本とは別のコピーで変更することが出発点です。
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見えている背景が何でできているかを確認する
Acrobatの「背景」は、ページの背面へ色や画像を置く機能です。ページ上に通常の画像として配置した模様や、用紙をスキャンした画像全体が、すべてこの機能で管理されるわけではありません。「背景を削除」で消えないときは、種類が違うことがあります。
| 背景の種類 | 操作する場所 | 注意点 |
|---|---|---|
| Acrobatで追加した背景 | 編集の背景メニュー | 追加・更新・削除の範囲を分けて確認 |
| 独立した画像オブジェクト | 編集で対象画像を選択 | 本文も選んでいないか確認 |
| 文字と模様が一体の画像 | 元画像や作成元の文書 | 画像の削除で文字も消える |
| 透かしとして追加されたもの | 透かしのメニュー | 背景とは別に管理される |
「編集」で模様をクリックし、選択枠が模様だけを囲むか、ページ全体を囲むかを見ます。画像全体に文字も含まれているなら、削除して文字だけ残すことはできません。OCRで文字情報を追加しても、元の背景と文字の絵柄が自動的に分離されるわけではありません。
特定ページへ色や画像の背景を追加する
以下は背景編集を利用できるデスクトップ版Acrobatで、例えば5ページ中の3ページ目だけへ背景を追加する手順です。本文の紙面に書かれたページ番号と、PDFの先頭から数えた位置を取り違えないようにします。
- 作業用コピーと対象ページを確認する原本を残し、変更するページが先頭から何番目かを確かめます。例では3ページ目のみに追加します。
- 背景の追加画面を開くAcrobatの「編集」から「背景」→「追加」を選びます。
- ページ範囲を指定する「ページ範囲オプション(Page Range Options)」で対象を3ページ目だけに設定します。全ページの指定になっていないか確認します。
- 色または画像を選ぶ単色の背景を選ぶか、ファイルを指定します。Adobeの説明で画像背景の入力に挙がる形式はPDF、JPEG、BMPです。
- 位置・倍率・不透明度を調整するプレビューで文字が読めることと、模様の大きさを確認します。既存背景に関する確認が出たら、置換対象と設定を確認してから進めます。
- 適用して前後のページも見る3ページ目の変化に加え、2・4ページ目が意図せず変わっていないかを確認します。別名で保存して開き直します。
Adobeの背景追加の説明で、ページ範囲と表示設定を確認できます。ファイル選択に目的の画像形式が出ない場合は、対応形式の原画像を用意します。透明部分が必要な素材を、背景色の確認なしにJPEGへ変換しないようにしてください。
既存の背景を変更するときは適用先を見直す
Acrobatで追加された背景なら、「背景」→「更新」から変更できる場合があります。Adobeは、この更新機能の対象をAcrobat 7.0以降で追加した背景と説明しています。PDFに見えるあらゆる模様を、この画面で編集できるという意味ではありません。
文書全体の背景を変える目的なら、更新画面のプレビューと設定を確認します。一部のページだけを変えたい場合は、ページ範囲を確認できる追加操作で対象を限定し、既存背景の扱いを確認します。置換範囲が判断できない状態なら適用せず、元の作成ファイルから対象ページを修正する方法へ戻ります。
背景は一つのページに一つという扱いになるため、既存背景に別の背景を自由に何層も重ねるつもりで操作しないでください。追加前後のページを比較し、残したかった模様が置き換わっていないかを確かめます。Adobeの背景更新の案内も参照できます。
背景を削除する操作は、追加の範囲指定と別
Acrobatの背景削除は、「編集」→「背景」→「削除」で確認に応答し、文書から背景を取り除く操作です。先に対象ページを表示しておくだけでは、そのページだけに削除を限定できません。Adobeの背景削除の案内も参照し、全ページへの影響を確認してください。
文書全体の背景を外す目的なら、コピーで実行し、全ページを確認します。特定ページの背景だけを完全に取り除く必要があるなら、作成元の文書でそのページを直してPDFを再出力する方法を優先します。
対象ページの抽出・背景削除・ページ差し替えを組み合わせる方法も考えられますが、しおり、リンク、注釈、フォームなどの維持を別に確認する必要があります。背景を変えるだけのつもりでこれらが変化するため、元文書を編集できる場合は複雑な往復処理を増やさない方が確認しやすくなります。
通常の画像なら、そのページの画像を選んで編集する
背景に見える画像が独立したオブジェクトなら、「編集」で対象だけを選び、削除または置換する方法があります。選択枠に本文まで含まれていないことを確認し、削除した直後に文字や罫線が残るかを見ます。誤った要素が消えたら、保存する前に取り消してください。
ページ全体が一枚の画像なら、背景だけを削除できるとは限りません。元のWordやデザインデータがない場合、必要な本文をOCRで取り出して新しい文書を組み直す方法はありますが、元のレイアウトをそのまま保つ作業とは異なります。文字の誤認識も確認が必要です。
白い図形で覆うことと背景を除去することは違う
白い長方形を上から置く方法は、背景を消しているのではなく隠しています。本文も隠す場合があり、元画像や隠れた内容がファイル内に残ります。不要な情報の除去や機密部分の削除を目的に使う方法ではありません。
EdgeのWebページ印刷にある「背景のグラフィックス」などの設定も、PDFに含まれる背景画像を編集・削除する機能とは別です。背景なしのPDFが必要なら、PDF自体を修正して保存します。印刷時だけの設定変更と混同しないようにしてください。
保存後は変更したページと変更しないページを確認する
修正版を開き、対象ページの色、模様、文字の読みやすさを確認します。続いて前後のページも見て、背景が意図せず消えたり変わったりしていないかを確かめます。ページ数、用紙サイズ、向きも元と比較してください。
画面表示と印刷で背景を表示する条件が違う場合があるため、印刷物に使うなら試し刷りします。背景の種類と変更範囲を確かめてから操作すると、一部だけ直したい作業で文書全体を変えてしまう失敗を避けられます。
超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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