ブラウザープロファイルとは、履歴、ブックマーク、設定などの利用環境を分ける単位です。仕事用と個人用のサイトを別々の環境で使いたいときに役立ちます。ただし、プロファイルを分けることと、PCを使う人ごとにアクセスを制限することは同じではありません。

また、ブラウザーのプロファイル、Webサイトへログインするアカウント、WindowsなどのOSユーザーは別のものです。この3つを区別すると、「違うアカウントで開いてしまった」「履歴が見つからない」といった場面で、どこを確認すればよいかが分かります。

【要点】プロファイルで分けられること
  • プロファイルは、ブラウザー内の利用環境を分けるための機能です。
  • プロファイルの名前だけでなく、サイト内に表示されるログイン先も確認しましょう。
  • 共用PCでは、別の人がプロファイルを開ける可能性も考えて、OSや組織の利用ルールを確認しましょう。

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プロファイルを分けると何が変わる?

例えば、仕事用では社内ポータルや業務資料のブックマークを使い、個人用では買い物や趣味のサイトを使う、といった分け方ができます。Chromeの公式ヘルプでも、ブックマーク、履歴、パスワードなどをプロファイルごとに分けられると説明されています。[1]

違うプロファイルを開けば、別の環境で同じサイトを利用できます。仕事用メールと個人用メールを使い分ける場合には、それぞれのプロファイルで目的のアカウントへログインする方法があります。ただし、新しいプロファイルを作っただけで、目的のサイトへのログインまで自動で完了するわけではありません。

仕事用業務の履歴・設定
同じブラウザー利用環境を分ける
個人用個人の履歴・設定
用途ごとに環境を整理する例。別のプロファイルを他人から保護するための鍵を示す図ではありません。

名前、アイコン、テーマの色を変えられる製品では、見分けやすい表示にしておくと取り違えを減らせます。ただし、色だけを本人確認の代わりにしないよう注意しましょう。共有先を選ぶときや情報を送信するときは、サイト内のアカウント表示も確かめましょう。

サイトのアカウントやOSユーザーとの違い

「どのアカウントか」を調べるときは、何のアカウントを指すのかが重要です。ブラウザー自身の同期に使うアカウントと、開いているサービスのログイン先が異なる場合もあります。

利用環境を分ける3つの単位
単位主に扱うもの確認する場所
ブラウザープロファイルブラウザーの履歴や設定などブラウザーのプロファイル表示
サイトのアカウントメール、契約、共有権限などそのサイト内のアカウントメニュー
OSユーザーPCへのサインインや端末内の利用環境Windowsなどのユーザー設定

例えば、会社用と名前を付けたプロファイルの中でも、個人のアカウントでメールサイトにログインすることは起こり得ます。逆に、ブラウザーの名前が個人用でも、会社のサイトを開ける場合があります。プロファイル名は利用者が付ける目印であり、そのサイトでの権限を保証する表示ではありません。

社内資料が開けないときは、会社用のプロファイルを使っているかに加え、サイト側で正しい組織のアカウントへログインしているかを確認しましょう。アクセスできない資料を、個人用アカウントへ共有し直して回避することは避けましょう。

プロファイルを作れば別のPCにも同じ情報が出る?

端末内にプロファイルを作ることと、アカウントを通じて情報を同期することは別の操作です。Chromeでは、Googleアカウントでログインすると、ブックマークやパスワードなどをアカウントに保存し、他の端末から使えるようにする機能があります。利用する項目や組織の設定を確認する必要があります。[1]

例えば、自宅のPCにあるブックマークが会社のPCへ出てきた場合は、プロファイルの名前だけでなく、同期に使っているアカウントと保存対象を調べる手掛かりになります。会社と個人の端末で同じアカウントを使ってよいかは、勤務先のルールに従いましょう。

別のPCで履歴や設定が見当たらない場合も、情報が消えたとすぐに判断しないよう注意しましょう。別プロファイルや別アカウントを開いていないか、同期する項目に含まれているかを確認しましょう。確認のために、必要なデータが残るプロファイルを先に削除しないことが大切です。

プロファイルを分ければ、共用PCでも他人に見られない?

プロファイルの分離は、セキュリティ上の完全な隔離を意味しません。Chromeの公式ヘルプは、端末を利用する人が他のプロファイルへ切り替えられ、そのプロファイルの閲覧情報などを知る可能性があると説明しています。[1]

家族や同僚とPCを共用する場合、プロファイル名を分けるだけで秘密を守れるとは考えないよう注意しましょう。利用者ごとのOSアカウント、端末のロック、会社や施設が定める利用方法を確認しましょう。自分が席を離れるときも、ブラウザーのウィンドウだけを閉じて済ませないようにしましょう。

シークレットモードなどのプライベートブラウズも、継続して設定を残すプロファイルとは目的が異なります。また、保存したファイルやブックマークは、プライベートブラウズの終了後も残る場合があります。一時的な利用だから痕跡がすべて消える、と判断しないよう注意しましょう。[2]

追加・削除する前に確認したいこと

プロファイルを整理する前に、何を分けたいのかを決めましょう。同じサービスで別のアカウントを使いたいだけなのか、履歴やブックマークも別々にしたいのかで、必要な準備が変わります。

  1. 会社や学校の管理端末では、新しいプロファイルや個人アカウントの利用が認められているかを確認しましょう。
  2. 現在のプロファイルにある履歴、ブックマーク、保存情報と、同期に使うアカウントを確認しましょう。
  3. 新しい環境を用意したら、必要なサイトへ目的のアカウントでログインできるかを確かめましょう。メールの送信先やファイルの共有先も確認しましょう。
  4. 古いプロファイルを削除する場合は、必要なデータを引き継げたかを先に確認しましょう。会社の情報は、許可された保存先と方法で引き継ぎましょう。

Chromeからプロファイルを削除すると、そのプロファイルのブックマーク、履歴、パスワードなどがPCから削除されます。サイトからのログアウトや、使っていないウィンドウを閉じる操作とは異なります。表示が混乱したという理由だけで、安易に削除して作り直すことは避けましょう。[1]

プロファイルの削除は、Googleアカウントそのものを削除する手続きでもありません。端末内の利用環境を整理したいのか、サービスのアカウントを解約したいのかを分けて確認しましょう。

設定を変えた結果が分からない場合は、プロファイル名とサイト内のアカウントを控えて、正式なサポート窓口へ確認しましょう。パスワードなどの値そのものを、説明用の画面写真へ含めないよう注意しましょう。

まとめ

ブラウザープロファイルは、仕事用・個人用などの利用環境を整理する単位です。サイトのアカウントやOSユーザーとは区別しましょう。プロファイル名だけでログイン先や安全性を判断せず、削除の前には必要なデータと引き継ぎを確認しましょう。

出典

  1. Google Chrome ヘルプ:複数のプロファイルを使用してChromeを管理する(パソコン版の分離・共用・削除)
  2. Google Chrome ヘルプ:シークレットモードでブラウジングする