拡張機能とは、ブラウザーに機能を追加するソフトウェアです。ページの翻訳、情報の保存、操作の補助などに使われます。ファイル名の末尾に付く「.pdf」「.xlsx」などの拡張子とは別の意味です。

拡張機能は、必要な操作を行うために、ページの内容や閲覧情報へのアクセス権限を求める場合があります。便利な機能かどうかだけでなく、どの提供元のソフトウェアへ、どの情報へのアクセスを許可するのかを確認して選びましょう。

【要点】拡張機能を追加・見直すときの確認
  • 拡張機能はブラウザーの動作を増やすソフトウェアで、拡張子とは異なります。
  • 提供元、必要な機能、要求する権限を組み合わせて確認しましょう。
  • アイコンを非表示にすること、一時停止すること、削除することは別の操作です。

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拡張機能で何ができる?

例えば、Webページで選んだ部分をメモに保存する、閲覧中の文章を読みやすい表示へ変える、といった機能を追加できます。ブラウザー本体に備わっていない機能を補うためのものです。製品によっては、アドオンという呼び方が使われます。

ブラウザーの標準機能にも翻訳や閲覧補助はあります。同じ目的で使う場合も、追加の拡張機能が本当に必要かを先に確認しましょう。拡張機能を増やすと、提供元や更新状況、利用を許可する範囲を管理する対象も増えます。

ブラウザーページを開く
拡張機能許可された範囲で動く
追加の操作保存・表示補助など
ブラウザーへ機能を追加する例。どの情報へアクセスするかは拡張機能と権限によって異なります。

同じ名前や似たアイコンの製品でも、提供元が異なる場合があります。検索結果の上位にあることや評価件数だけで判断せず、正式な配布ページの提供元と、目的のサービスが案内する導入先を照合しましょう。会社のPCでは、承認済みの製品と導入方法を確認しましょう。[1]

拡張機能が求める「権限」とは?

権限は、その拡張機能が利用できる情報や操作の範囲です。ページの内容を読み取る、サイト上の表示を変更するなど、追加する機能を実現するために必要になる場合があります。権限の表示を、インストールのために読み飛ばす注意書きとして扱わないようにしましょう。

例えば、選択した文章をメモへ保存する機能なら、対象ページの内容を扱うことは目的に関係します。一方で、その作業に必要なのが1つの業務サイトだけなら、他のサイトも含む広いアクセス範囲を許可する必要があるかを検討できます。要求が広いという理由だけで不正なソフトウェアだとは断定できませんが、必要性を確認する材料になります。

Chromeでは、サイトのデータを読み取ったり変更したりできる範囲を調整する案内があります。ただし、すべての権限を1つずつ任意に外せるわけではありません。サイトへのアクセスを制限する設定と、拡張機能が要求するその他の権限を同一視しないよう注意しましょう。[1]

Chromeの開発者向け資料では、サイトへアクセスする権限と、ブラウザーの機能を使う権限が区別されています。また、拡張機能の設計によっては、使う場面で追加の許可を求めるものもあります。インストール時の確認だけで終えず、利用中に新しく表示された要求も読みましょう。[2]

権限を狭めると、そのサイトで必要な機能が動かなくなる場合もあります。業務で使う場合は、どの作業が必要なのかを整理し、管理者や製品の公式案内で適切な設定を確認しましょう。動かないからといって、すべてのサイトへのアクセスを一律に許可することは避けましょう。

アイコンの非表示・無効化・削除の違い

アドレスバーの近くからアイコンが消えたことは、拡張機能が停止したことを意味しません。表示を整理する操作と、ソフトウェアを使わなくする操作は分けて考えましょう。

拡張機能に関する操作の違い
操作主な目的確認したいこと
アイコンの固定解除ツールバーの表示を整理する拡張機能の有効・無効とは別
無効化機能を一時的に使わなくする必要に応じて再び有効にできるか
削除ブラウザーから拡張機能を取り除く必要な設定やデータの扱い

削除しても、提供元のサービスに登録したアカウントや、外部に保存したデータまで一括で消えるとは限りません。利用契約を終えたい場合や、サービスに保存した情報を消したい場合は、拡張機能の削除とは別に、そのサービスの手続きを確認しましょう。

会社が管理している拡張機能には、利用者が停止・削除できないものもあります。管理上の理由が表示されているときは、制限を回避しようとせず、担当者へ拡張機能名と困っている操作を伝えましょう。

表示が崩れたとき、拡張機能をどう確認する?

拡張機能はページの表示や操作に関わるため、特定の機能とサイトの組み合わせが問題に関係する場合があります。ただし、表示の不具合がすべて拡張機能のせいとは限りません。サイト側の障害、利用アカウント、通信状態なども確認する必要があります。

  1. 問題が起きるURLと、どの表示や操作がおかしいのかを確認しましょう。再現する条件も控えましょう。
  2. 使っているプロファイルと、有効な拡張機能の一覧を確認しましょう。最近追加・変更したものがあれば記録しましょう。
  3. 利用者による変更が認められている場合は、関係しそうな拡張機能を1つずつ一時停止し、違いを確かめましょう。
  4. 結果を記録し、必要な設定を戻しましょう。会社の保護機能や認証に関わるものは、自分の判断で停止せず管理者へ確認しましょう。

いきなりすべて削除すると、原因の切り分けが難しくなるうえ、必要な設定を失うおそれがあります。調査のために別のブラウザーで開く場合も、会社が認めた環境を使いましょう。機密資料を個人用のアカウントや無関係な外部サービスへ移して試す必要はありません。

追加する前と使い続ける間に確認すること

追加前には、必要な機能、提供元、要求する権限、データの保存先や外部送信の説明を確認しましょう。説明が不足していて判断できない場合は、そのまま許可するのではなく、提供元の正式な説明や会社の担当者へ確認しましょう。

使用中も、利用しなくなった機能が有効なままになっていないかを見直しましょう。権限の追加を求められた場合は、何が変わったのかを読み、現在の利用目的に必要かを確認しましょう。知っている名前の製品でも、追加の許可を無条件に受け入れる必要はありません。

ブラウザーの拡張機能と、PCへインストールするデスクトップアプリは別の管理対象です。アプリと一緒に拡張機能が追加される場合もあります。身に覚えのないものが表示されたときは、どの製品に付属するのか、組織から配布されたものかを確認しましょう。分からない拡張機能の案内に従って、パスワードや決済情報を入力しないよう注意しましょう。

シークレットモードでの利用やスマートフォンでの対応も、ブラウザーや拡張機能によって異なります。PCで使える機能がスマートフォンでもそのまま使えるとは限りません。使いたい端末とブラウザーが正式な対応対象に含まれるかを確かめましょう。

まとめ

拡張機能は便利な追加ソフトウェアですが、その分だけ情報へアクセスする主体も増えます。必要な機能と権限を確認し、表示の整理、一時停止、削除を区別して使いましょう。業務用の保護機能や管理設定は、自己判断で解除しないよう注意しましょう。

出典

  1. Chrome ウェブストア ヘルプ:拡張機能をインストールして管理する(インストール、許可、管理、サイトへのアクセス)
  2. Chrome for Developers:Declare permissions(サイトへのアクセス権限、機能ごとの権限、追加で求める許可)