会社で支給されたWindows PCのシリアル番号は、資産管理やサポート依頼、修理対応の際に欠かせない情報です。しかし、デバイスの底面やバッテリー収納部に貼られたシールが剥がれていたり、IT部門に問い合わせるよりも自分で確認したい場面は少なくありません。Windowsには標準機能を使ってソフトウェア的にシリアル番号を調べる方法が複数用意されており、管理者権限がなくても実行できるものもあります。本記事では、会社PCにおいて安全かつ確実にシリアル番号を確認する手順を、コマンドプロンプト、PowerShell、システム情報、BIOSなど複数の観点から解説します。
【要点】この記事で確認すること
- 最初に見る場所: コマンドプロンプトでの「wmic bios get serialnumber」またはPowerShellでの「Get-WmiObject win32_bios | Select-Object SerialNumber」が最も手軽で信頼性が高いです。
- 切り分けの軸: コマンドが管理者権限を必要とするか、表示される値が「To be filled by O.E.M.」などのプレースホルダーでないか、物理シールと一致するかといった点を確認します。
- 注意点: 会社PCではBIOSやレジストリの直接編集は避けてください。シリアル番号が正しく表示されない場合は、PCのベンダー固有ツールやIT管理者への問い合わせが必要です。
ADVERTISEMENT
目次
1. コマンドプロンプトを使ったシリアル番号の確認
コマンドプロンプトはWindowsに標準で搭載されているツールであり、特別なインストール不要でシリアル番号を取得できます。以下の手順で実行してください。
- 画面左下のスタートボタンを右クリックし、「コマンドプロンプト(管理者)」または「Windows PowerShell(管理者)」を選択します。ただし、会社PCで管理者権限が与えられていない場合は、通常のコマンドプロンプトでも一部のコマンドが使えます。
- 開いた黒い画面に「wmic bios get serialnumber」と入力し、Enterキーを押します。
- 「SerialNumber」という見出しの下に、英数字の羅列が表示されます。これがシリアル番号です。
- 表示された値をメモするか、コピーしてテキストファイルに保存します。コピーは画面上で右クリック→「マーク」で範囲選択し、再度右クリックでコピーできます。
- もし「wmic」が認識されない、またはエラーが出る場合は、後述のPowerShell方法を試してください。
このコマンドはBIOSから直接シリアル番号を読み取るため、OSの状態に依存せず正確です。ただし、メーカーによってはシリアル番号の代わりに「System Serial Number」や「Asset Tag」など別の項目が表示される場合があります。その場合は、次項のシステム情報を参照してください。
2. PowerShellでの確認方法
PowerShellはより新しいスクリプト環境で、Windows 10/11に標準搭載されています。以下のコマンドでシリアル番号を取得できます。
- スタートボタンを右クリックし、「Windows PowerShell(管理者)」または「Windows PowerShell」を選択します。
- 次のコマンドを入力してEnterを押します。
Get-WmiObject win32_bios | Select-Object SerialNumber
またはGet-CimInstance -ClassName Win32_BIOS | Select-Object SerialNumber - 「SerialNumber」プロパティに値が表示されます。通常は1つの値だけですが、複数行表示される場合があります。
- 出力結果をコピーするには、マウスで範囲選択し、右クリックでコピーできます。
- もし「Access Denied」と表示される場合は、管理者権限で実行してください。会社PCで権限がない場合は、次の方法を試してください。
PowerShellはwmicよりも拡張性が高く、スクリプト化して複数PCの一括確認にも使えます。ただし、会社のセキュリティポリシーでPowerShellの実行が制限されている場合もあるため、その場合にはシステム情報からの確認が有効です。
3. システム情報アプリからの確認
GUI操作を好む方やコマンド入力が苦手な方には、システム情報アプリが便利です。以下の手順でシリアル番号を確認できます。
- キーボードの「Windows」キーを押しながら「R」キーを押して、ファイル名を指定して実行を開きます。
- 「msinfo32」と入力し、Enterキーを押します。これでシステム情報が起動します。
- 左側のツリーで「システムの概要」が選択されている状態で、右側の一覧をスクロールします。
- 「システム モデル」や「システム シリアル番号」という項目を探します。メーカーによって表示名が異なる場合があります(例:「BIOS バージョン/日付」の近く)。
- 表示された値をメモします。この値は編集できません。
システム情報はOS上で動作するため、BIOS情報を読み取れない場合や、仮想マシン上では正しいシリアル番号が表示されないことがあります。その場合は、次のBIOS画面での確認を検討してください。
4. BIOS/UEFI設定画面からの確認
OSが起動しない場合や、コマンドが使えない場合でも、BIOS設定画面からシリアル番号を確認できます。会社PCではBIOS設定へのアクセスが制限されていることがありますが、多くの場合、起動時のキー操作で参照のみ可能です。
- PCを再起動し、メーカーのロゴが表示されているタイミングで特定のキーを連打します。一般的なキーはF2、F10、Del、Escなどです。メーカーによって異なるため、取扱説明書や社内ヘルプデスクに確認してください。
- BIOSメニューが開いたら、「Main」や「System Information」、「Product Information」などのタブを探します。
- 「Serial Number」「System Serial Number」「Service Tag」といった項目を確認します。
- 値をメモしたら、変更は一切行わずに「Exit」→「Exit Discarding Changes」で終了します。BIOSの設定を変更するとPCが正常に起動しなくなるリスクがあるため、参照のみに留めてください。
- BIOS画面の操作方法はキーボードのみの場合が多いので、画面下部のヘルプを参照してください。
BIOSからの確認はOSに依存しないため、最も信頼性が高い方法です。ただし、会社PCではBIOSパスワードが設定されている場合があり、その場合はIT部門に問い合わせる必要があります。
5. 物理シールやバッテリー収納部の確認
ソフトウェア的な方法でシリアル番号が得られない場合や、複数台のPCを管理する際に物理シールを確認することもあります。ただし、会社PCではシールが剥がされている可能性が高いため、補助的な手段と考えてください。
- ノートPCの場合、底面に貼られたシールに「S/N:」や「Serial No.」と記載があります。バッテリーが取り外せる機種では、バッテリーを取り外した内部にシールがあることもあります。
- デスクトップPCの場合、背面や側面、またはケース内部のマザーボード上にシールが貼られていることがあります。ただし、会社のセキュリティ上、ケースを開けることが禁止されている場合があるため、許可なく内部を開けないでください。
- シリアル番号は多くの場合、英数字10~20桁程度で、バーコードと共に印刷されています。「SN」や「Service Tag」という表記もよく使われます。
- 物理シールが読めない場合は、ソフトウェア的な方法を優先してください。
会社PCの資産管理タグに記載されている番号がシリアル番号と異なるケースもあるため、区別が必要です。資産管理番号(Asset Tag)は会社が独自に付与した番号であり、メーカーのシリアル番号とは別物です。
6. 各方法の比較と失敗パターン
以下に、主な確認方法を比較表にまとめました。状況に応じて適切な方法を選んでください。
| 方法 | 必要な権限 | 信頼性 | 主な失敗パターン |
|---|---|---|---|
| コマンドプロンプト(wmic) | 通常ユーザー可 | 高い | 「wmic」が無効化されている、または「To be filled by O.E.M.」と表示される |
| PowerShell | 通常ユーザー可(一部管理者要) | 高い | 実行ポリシーによる制限、またはアクセス拒否 |
| システム情報 (msinfo32) | 通常ユーザー可 | 中〜高 | 仮想マシンで値が正しくない、項目名が不明瞭 |
| BIOS/UEFI画面 | 再起動のみ(変更には管理者権限) | 非常に高い | BIOSパスワードがかかっている、または起動キーが不明 |
| 物理シール | 物理アクセス | 中(剥がれ・劣化リスク) | シールが読めない、資産管理番号と混同 |
失敗パターンの代表例として、wmicコマンドで「To be filled by O.E.M.」が表示されるケースがあります。これは、マザーボードメーカーがシリアル番号を設定していない場合や、自作PC、互換機などで発生します。この場合、ケースに貼られたシールや、購入時の納品書を確認してください。また、会社PCであればIT管理者が別途付与したアセットタグ番号がシリアル番号の代わりになることもあります。
7. よくある質問と注意点
Q1: シリアル番号が見つからない場合はどうすればいいですか?
まず、複数の方法を試してみてください。コマンドプロンプト、PowerShell、システム情報のすべてで表示されない場合は、BIOS画面を確認します。それでも見つからない場合、PCが修理歴があったり、マザーボード交換でシリアル番号が初期化されている可能性があります。その際は、IT部門に問い合わせて、注文書や資産管理台帳から調べてもらうのが確実です。
Q2: 会社PCでシリアル番号を変更することはできますか?
シリアル番号はBIOSに書き込まれた情報であり、通常のユーザー操作では変更できません。一部のメーカー製PCでは専用ツールで書き換え可能ですが、会社のポリシー上、許可なく行うと資産管理が混乱するため、絶対に行わないでください。シリアル番号が間違っている場合は、IT部門に連絡して正しい情報を入手してください。
Q3: シリアル番号とプロダクトキーは同じですか?
異なります。シリアル番号はハードウェア固有のIDであり、Windowsのプロダクトキー(ライセンスキー)とは無関係です。プロダクトキーはOSのライセンス認証に使われ、シリアル番号はPC本体の個体識別に使われます。
まとめ
会社PCのシリアル番号を確認する方法は複数あり、コマンドプロンプトを使う方法が最も手軽かつ信頼性が高いです。システム情報やBIOS画面も有効ですが、会社のセキュリティポリシーによっては制限があるため、状況に応じて使い分けてください。ソフトウェア的に表示されない場合は、物理的なシールやIT部門への問い合わせを検討します。シリアル番号は資産管理やサポートに不可欠な情報ですので、正確に確認し、適切に管理することが重要です。
超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
Windows・PCの人気記事ランキング
- 【直し方】F7でカタカナにならない!ファンクションキーが効かず音量などが変わる時のFnロック解除法
- 【Windows】画面がチカチカ・点滅する!グラフィックドライバの更新と設定の見直し
- 【Windows】パスワードなしで起動!PIN入力を省略して自動ログイン(サインイン)させる設定手順
- 【Windows】デスクトップのアイコンが「白い紙」になった!アイコンキャッシュを削除して元に戻すコマンド
- 【PC周辺】2台のモニターで壁紙を「別々」にする方法!Windows11での配置と調整
- 【Windows】デスクトップアイコンの「緑のチェック」は何?OneDriveの同期マークを非表示にする方法
- 【Edge】お気に入りが同期で消えた時の復元手順
- 【Windows】「HEVCビデオ拡張機能」の導入により高画質な動画を標準再生できるようにする手順
- 【Edge】起動時や新しいタブを「Google」にする設定!ニュースを消してシンプルにする方法
- 【Edge】起動時に前回のタブを自動で復元させる設定手順
