校閲が完了した文書を他の人に編集されたくないことはありませんか。Wordには文書をロックして編集を制限する機能があります。この記事では編集制限の設定方法とパスワードによる保護手順を解説します。これを読めばあなたも校閲後の文書を安全に管理できます。
【要点】校閲完了文書をロックするための編集制限とパスワード設定
- 校閲タブの編集の制限: 文書全体または一部に編集制限をかけ、変更を許可する種類を選べます。
- パスワード保護の設定: 編集制限を解除する際にパスワードを要求することで、許可なく制限を解除できなくなります。
- 制限の開始でパスワード入力: 編集制限を有効にするときにパスワードを設定し、確認のために再入力します。
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目次
編集制限と保護パスワードの基礎知識
校閲が完了した文書をロックするには、Wordの編集制限機能を使います。この機能では、文書全体または一部に対して、許可する編集の種類を制限できます。たとえば「変更の追跡のみ」を選べば、挿入や削除はすべて変更履歴として記録され、最終的な承認が必要になります。また「コメントのみ」を選べば、本文の編集はできずコメントの追加だけが許可されます。さらに「入力のみ」では、フォームフィールドへの入力だけが可能になります。これらの制限に加えてパスワードを設定すると、制限を解除するときにパスワードが必要になり、不正な解除を防げます。パスワードは大文字と小文字を区別し、最大15文字まで設定できます。なお、編集制限はあくまでWord上の機能であり、VBAなどのプログラムを使えば回避できる可能性があることを理解しておきましょう。
編集制限を設定する手順
ここでは、校閲が完了した文書に編集制限をかける手順を説明します。Wordのバージョンによってメニューの名称が若干異なる場合がありますが、基本的な流れは同じです。
- 校閲タブを開く
Wordのリボンの「校閲」タブをクリックします。このタブには校閲関連の機能がまとまっています。 - 「編集の制限」をクリックする
「校閲」タブの「保護」グループにある「編集の制限」ボタンをクリックします。画面右側に「文書の保護」作業ウィンドウが表示されます。 - 制限の種類を選択する
作業ウィンドウの「編集の制限」セクションで、許可する編集の種類をドロップダウンリストから選びます。代表的なものは「変更の追跡のみ」「コメントのみ」「入力のみ」「すべての変更を許可しない」です。校閲完了後は「すべての変更を許可しない」か「コメントのみ」が一般的です。 - 制限を適用する範囲を指定する(省略可)
文書全体ではなく、特定のセクションだけに制限をかけたい場合は、「選択したセクション」を選び、対象となるセクションを指定します。通常は文書全体に適用するので、この手順はスキップできます。 - 「制限の開始」をクリックする
作業ウィンドウの下部にある「はい、制限を開始します」ボタンをクリックします。これで編集制限が有効になります。このときパスワードを設定するダイアログが表示されるので、次の手順でパスワードを設定します。
保護パスワードを設定する手順
編集制限を有効にする際にパスワードを設定できます。パスワードを設定すると、制限を解除するときにパスワードが必要になり、許可なく編集を再開できなくなります。手順は編集制限の続きとして行います。
- パスワードを入力する
「はい、制限を開始します」をクリックすると、「パスワード」ダイアログボックスが表示されます。「新しいパスワード(省略可能)」ボックスに希望のパスワードを入力します。パスワードは半角英数字で、大文字小文字が区別されます。安全のため、8文字以上を推奨します。 - パスワードを確認する
「確認」ボックスに同じパスワードをもう一度入力します。間違えると設定できないので注意してください。 - 「OK」をクリックする
パスワードが一致すれば、編集制限が有効になり文書がロックされます。タイトルバーに「制限あり」と表示されることを確認します。
パスワードを設定したら、必ず安全な場所に記録しておきましょう。パスワードを忘れると、自分でも制限を解除できなくなります。なお、パスワードはあとから変更することも可能です。その場合は、再度「編集の制限」作業ウィンドウを開き、「制限の開始」から同じ手順で新しいパスワードを設定します。
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よくある失敗例と注意点
編集制限をかける前に校閲の変更を確定していない
校閲中に挿入された変更履歴やコメントが残ったまま編集制限をかけると、後で変更を承認する際に手間が増えます。編集制限をかける前に「校閲」タブの「変更の承認」または「変更の却下」を使って、すべての変更を確定しておきましょう。そうしないと、制限下で変更履歴を操作できなくなる場合があります。
パスワードを忘れて文書が開けなくなる
編集制限のパスワードは、パスワードを忘れると回復する方法がありません。Microsoftではパスワードの解除サービスを提供していません。必ずパスワード管理ツールや安全なメモに保存してください。また、パスワードを設定する前に文書のバックアップを取っておくことをお勧めします。
編集制限が予期せず解除されてしまう
編集制限は、WordのVBAやアドインを使うと解除される可能性があります。完全にロックしたい場合は、ファイル自体にパスワードをかける「読み取り専用パスワード」や「編集制限パスワード」を併用するとより安全です。また、文書をPDFに変換して配布する方法もあります。
制限の種類を誤って選んでしまう
「変更の追跡のみ」を選ぶと、すべての編集が変更履歴として残りますが、校閲が完了した文書では意図しない編集を許すことになります。通常は「すべての変更を許可しない」か「コメントのみ」を選びます。用途に応じて正しい制限を選びましょう。
編集制限の種類の比較
| 制限の種類 | 許可される操作 | 主な用途 |
|---|---|---|
| 変更の追跡のみ | すべての編集が変更履歴として記録される | 校閲途中の文書で、変更をすべて追跡したい場合 |
| コメントのみ | コメントの追加・削除・編集のみ許可 | 校閲完了後、最終確認のためのコメントを受け付けたい場合 |
| 入力のみ | フォームフィールドへの入力のみ許可 | アンケートや申請書など、ユーザーに入力を促す文書 |
| すべての変更を許可しない | 文書の選択や編集は一切できない | 校閲完了後の文書を完全にロックしたい場合 |
まとめ
校閲完了文書の編集制限とパスワード保護の設定手順を解説しました。編集制限をかけ、パスワードを設定することで、文書の整合性を保ちながら安全に配布できます。応用として、文書全体ではなく特定のセクションだけを制限したり、パスワードを定期的に変更する運用も有効です。この機会にぜひWordの文書保護機能を活用してください。
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