【Word】見出しを昇格・降格する方法|親と子のレベルを正しく変更

【Word】見出しを昇格・降格する方法|親と子のレベルを正しく変更
🛡️ 超解決

報告書の「費用」を独立した章にしていたけれど、本来は「導入計画」の中の節にしたい。このような変更には、見出しの昇格・降格を使います。文字の大きさや左側の空白を変えるだけでは、章と節の関係は変わりません。

この記事は、Windowsのデスクトップ版Wordで、既にある見出しの階層を変更する手順です。見出し自体を作る基本と、章の順序の変更は別の操作として扱います。

【要点】レベルを下げる前に親となる章と選択範囲を確認します。配下の見出しも変えたい場合は、それぞれの変更後のレベルまで確かめてください。

ADVERTISEMENT

1. 「費用」を「導入計画」の下に置く例

変更前は、見出し1「導入計画」、見出し1「費用」、見出し2「初期費用」、見出し2「保守費」、見出し1「効果」の順に並んでいるとします。変更後は「費用」を見出し2にし、その子の「初期費用」「保守費」は見出し3にします。「効果」は独立した章のまま残します。

レベル番号は、小さいほうが上位です。見出し1から見出し2へ変えるのが降格、見出し3から見出し2へ変えるのが昇格です。「重要度が下がる」というより、「どの見出しの説明に属するか」が変わると考えると判断しやすくなります。

次の図では文章の並び順を変えず、「費用」とその下位見出しの階層だけを一段下げています。先に親の「導入計画」があることが、この変更の前提です。

導入計画の後にある費用をレベル1から2へ、初期費用と保守費を2から3へ変更し、効果はレベル1のまま残す前後比較
文章の順序は固定し、「費用」と配下の見出しを一段下げます。「効果」は独立した章のままです。
※ お探しの解決策が見つからない場合は、こちらの「Wordトラブル完全解決データベース」で他のエラー原因や解決策をチェックしてみてください。

2. 一つの見出しを昇格・降格する

  1. 文書のコピーを開き、[表示]→[アウトライン]に切り替えます。
  2. [すべてのレベル]を表示し、変更対象の見出しと前後の見出しを確認します。
  3. 「費用」の段落にカーソルを置き、[レベル下げ]を一度実行してレベル2にします。
  4. 続いて「初期費用」「保守費」のレベルを確認し、まだレベル2なら、それぞれをレベル3に変更します。
  5. 「効果」がレベル1のままで、費用の本文が見出しになっていないことを確認します。

WindowsではAlt+Shift+右矢印が降格、左矢印が昇格です。リボンの段落レベル欄から、変更したいレベルを直接選ぶ方法もあります。[レベルの表示]は見せる範囲を変える欄なので、取り違えないでください。

Tabだけの操作は、カーソル位置や現在の編集状態で別の入力になることがあります。ここではレベル変更のボタンまたは専用キーを使い、Tabが効かないという理由で文書全体のオートコレクト設定を変えません。

3. 親と子をまとめて変えるときの選択範囲

複数の見出しをまとめて操作する場合は、どの段落を選択したか、下位の内容が折りたたまれているかに注意します。親見出しにカーソルを置いただけで、すべての子見出しが必ず同じように変わるとは考えないでください。

変更前後の対応を先に書き出すと確実です。この例なら「費用1→2、初期費用2→3、保守費2→3、効果1→1」です。まとめて変更した後も、この4点を個別に確認します。意図より深いレベルになった項目には、降格を重ねず、目標のレベルを直接設定し直します。

本文も含めて広く選択すると、普通の段落まで階層変更に巻き込むおそれがあります。見出しを全文表示して点検し、少数の変更なら一項目ずつ進めるほうが、どこが変わったか追いやすくなります。

4. 文字サイズ・番号・目次はそれぞれ確認する

見出しスタイルが切り替わると、そのスタイルの文字サイズや段落間隔も変わります。階層を正しくした結果、見た目が合わなくなった場合は、[ホーム]で適用スタイルを確認します。すべての見出し2の書式を変える操作と、一箇所だけの直接書式は影響範囲が異なります。

「2.1」などの番号は、複数レベルのリストと見出しスタイルの設定によります。昇格・降格だけで、手入力の番号まで直るわけではありません。まず階層を確定し、それから番号が設計どおりかを確認します。

自動目次は[目次をすべて更新する]で更新します。レベル3まで載せる目次なら、この例の「初期費用」「保守費」は掲載対象です。レベル2までの目次なら表示されません。目次に載らないからといって、文書として正しい見出し3を見出し2へ戻す必要はありません。

5. 変更結果がおかしいときの見直し

症状 確認すること
違う章の配下に入った 直前の上位見出しと文章の順序。階層変更だけでは移動しない
子見出しだけ元の深さに残った 選択範囲と各段落のレベル。変更後の対応表と照合する
見出しが一覧から消えた 本文レベルへ変えていないか。表示レベルで隠れていないか
文字が大きくなった 適用された見出しスタイルと、そのスタイルの書式

操作直後に誤りに気づいたら[元に戻す]で取り消し、選択範囲を小さくしてやり直します。見出しの変更のためにセクション区切りを削除したり、文書全体の書式を消したりする必要はありません。Mac版の昇格・降格はControl+Shift+左右矢印など、Windowsとはキーの組み合わせが異なります。

6. 階層の変更は親子関係を決める操作

「費用」を「導入計画」の節にするなら、費用だけでなく、その下の「初期費用」「保守費」の位置も確認します。本文の順序、階層、番号、目次を一つの設定だと考えず、階層を整えた後に残りを点検すれば、見た目だけを合わせる修正を避けられます。

📝
Wordトラブル完全解決データベース この記事以外にも、Wordのエラーや不具合の解決策を多数まとめています。困った時の逆引きに活用してください。
この記事の監修者
📈

超解決 Excel・Word研究班

企業のDX支援や業務効率化を専門とする技術者チーム。20年以上のExcel・Word運用改善実績に基づき、不具合の根本原因と最短の解決策を監修しています。ExcelとWordを使った「やりたいこと」「困っていること」「より便利な使い方」をクライアントの視点で丁寧に提供します。

📘
超解決 Word検定 あなたのWord実務能力を3分で測定!【1級・2級・3級】