多くの企業や組織では、重要情報を扱うミーティングの画面を許可なく撮影されるリスクが課題です。Zoomの動的ウォーターマーク機能を使えば、参加者の画面に識別情報を表示して不正な画面キャプチャを抑止できます。本記事では、動的ウォーターマークを有効にする具体的な設定手順と注意点を解説します。
【要点】動的ウォーターマークで画面キャプチャを抑止する設定のポイント
- Zoom Webポータル→設定→ミーティング→セキュリティ: 動的ウォーターマークを有効にすることで、全ミーティングに自動適用されます。
- グループ設定: 組織内の一部のグループだけにウォーターマークを適用する場合、管理者がグループ単位で設定します。
- ミーティング中の確認: ウォーターマークは参加者の画面にのみ表示され、録画には含まれないため、録画ファイルの二次配布には別対策が必要です。
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目次
動的ウォーターマークとは:機能の概要と必要な条件
動的ウォーターマークは、Zoom Meetingsの画面に参加者の名前やメールアドレスなどの識別情報を半透明で表示する機能です。表示される情報は「名前」または「メールアドレスの一部」を選択できます。この機能は、機密情報を扱うミーティングで画面を撮影された場合に、誰が流出させたかを特定する抑止効果があります。使用には有料ライセンス(Pro、Business、Enterprise、Education)が必要で、無料版では利用できません。また、アカウントの管理者がZoom Webポータルから設定を有効にする必要があります。
動的ウォーターマークを有効にする設定手順
アカウント全体に適用する手順
- Zoom Webポータルにサインインします
管理者権限のあるアカウントでZoom Webポータルにログインします。左上のメニューから「設定」をクリックします。 - 「ミーティング」タブを開きます
左側のナビゲーションで「ミーティング」を選択します。表示されたオプションの中から「セキュリティ」セクションを探します。 - 「動的ウォーターマーク」を有効にします
「動的ウォーターマーク」のトグルスイッチをオンにします。初めて有効にする場合は、確認ダイアログが表示されることがありますので「有効にする」をクリックします。 - 表示する情報を選択します
ウォーターマークに表示する情報として「名前」または「メールアドレスの一部(例: user@domain.com)」を選択します。通常は名前を推奨しますが、メールアドレスにすることでより特定しやすくなります。 - 設定を保存します
画面下部の「保存」ボタンをクリックして設定を確定します。これで、アカウント内のすべてのミーティングに動的ウォーターマークが適用されます。
グループ単位で適用する手順
- Zoom Webポータルで「ユーザー管理」→「グループ」を開きます
管理者としてサインインし、「グループ管理」ページに移動します。該当グループを選択します。 - グループの設定画面で「ミーティング」タブを開きます
グループ設定の左メニューから「ミーティング」を選択し、同様に「セキュリティ」セクションを探します。 - 動的ウォーターマークを有効にします
トグルスイッチをオンにし、表示情報を選択します。グループ設定はアカウント全体設定より優先されます。 - 保存を忘れずに行います
「保存」をクリックして完了です。このグループに所属するユーザーがホストとなるミーティングにウォーターマークが適用されます。
動的ウォーターマークを使う際の注意点と制限事項
ウォーターマークが表示されない場合の対処法
ウォーターマークが表示されない原因は、設定が正しく適用されていないか、対応していないZoomクライアントバージョンを使用している可能性があります。まず、ホストが最新のZoomデスクトップクライアント(バージョン5.8.0以上)を使用しているか確認します。また、ゲスト参加者(Zoomアカウントなし)にはウォーターマークが表示されないため、参加者にアカウントログインを求める設定も併せて確認します。
画面共有中にウォーターマークが重なる場合の注意
ウォーターマークは画面全体に重なるため、共有する資料の一部が隠れる可能性があります。特に細かい文字やグラフの凡例などが見えにくくなる場合があります。そのような場合は、ウォーターマーク情報の表示サイズや透過度は変更できないため、資料の配置を工夫するか、画面共有前に参加者に注意を促すとよいでしょう。
録画にはウォーターマークが含まれない制限
動的ウォーターマークはリアルタイムの画面表示のみに適用され、ローカル録画やクラウド録画のファイルには反映されません。録画ファイルを配布する場合は、別途動画編集ソフトでウォーターマークを追加する必要があります。この点はよく誤解されるため、組織のポリシーで録画の取扱いを明確にしておくことが重要です。
外部参加者やモバイルアプリでの表示の違い
外部参加者(Zoomアカウントを持たないユーザー)にはウォーターマークは表示されません。モバイルアプリ(iOS/Android)でも同様に表示されますが、画面が小さいためウォーターマークの文字が小さくなり見づらい場合があります。ただし、機能としては有効です。
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動的ウォーターマークと他のリーク対策の比較
| 対策方法 | 表示内容 | 適用範囲 | 必要ライセンス | 録画への影響 |
|---|---|---|---|---|
| 動的ウォーターマーク | 参加者の名前またはメール一部 | 全画面(共有・非共有両方) | 有料(Pro以上) | 録画には非対応 |
| 静的ウォーターマーク(画像透過) | 組織のロゴなど任意画像 | 画面の一部(指定位置) | 無料で可能(別途ツール) | 録画に含まれる |
| 画面キャプチャ禁止ソフト | N/A | PC全体 | 別途ライセンス | 録画にも影響 |
| ポリシーによる注意喚起 | なし(抑止力のみ) | 参加者の意識 | 不要 | 録画に影響なし |
動的ウォーターマークは、参加者個人を特定できる情報を常時表示するため、抑止効果が非常に高いです。一方、静的ウォーターマークは画像を事前に用意する手間はあるものの、無料で実装できる利点があります。組織のセキュリティポリシーに応じて、複数の対策を組み合わせることをおすすめします。
まとめ
動的ウォーターマークを有効にするには、Zoom Webポータルの「ミーティング」→「セキュリティ」から簡単に設定できました。この機能を使うことで、画面撮影による情報漏洩リスクを大幅に低減できます。設定後は、参加者にウォーターマークが表示されることを事前に通知し、録画ファイルには別途対策を講じましょう。また、併せて「待機室」や「パスワード」の設定も見直すことで、より強固なセキュリティを実現できます。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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