DHL Shipment Dispatchは本物? 偽の荷物追跡メールの見分け方と対処

DHL Shipment Dispatchは本物? 偽の荷物追跡メールの見分け方と対処
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「DHL Shipment Dispatch」という英語のメールに追跡番号が書かれていても、すぐに「Track Shipment」を押さないでください。DHLを名乗りながら、追跡ボタンの行き先がDHLとは異なるサイトになっている不審な通知があります。

荷物を待っている人は、購入先の注文履歴から運送会社と追跡番号を確かめ、DHLの公式サイトを別に開いて照合してください。メールに載っている番号や輸送状況は、それだけでは実在する自分の荷物の証明になりません。

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「DHL Shipment Dispatch」のメール本文

件名は「DHL Shipment Dispatch」。意味は「DHLの貨物発送」です。本文は次のように、配送状況の更新を装っています。以下は追跡案内部分の引用です。

DHL
Express
Shipment Update
Your package is currently in transit.
Use the details below to monitor your delivery status.
Tracking Number:
[追跡番号]
Proccesed Date:
12 September, 2026
Status:
Processed at Sort Facility
Track Shipment

日本語では「荷物は輸送中です。以下の情報を使って配送状況を確認してください。処理日:2026年9月12日、状況:仕分け施設で処理済み、貨物を追跡」という内容です。本文中の追跡番号は置き換えています。メールの記載を訳したものであり、読者に荷物が発送されたという意味ではありません。

支払い請求や「至急」という言葉がなく、落ち着いた配送案内に見えるのが特徴です。確認ボタンを押すだけなら問題なさそうに感じても、ボタンの名前と行き先は別に確認する必要があります。

この通知で注意したい3つの食い違い

DHLの名前なのに、差出人アドレスは受信側のドメイン

差出人の表示名は「DHL Customer Service .」ですが、メールアドレスは「no-reply@受信側のドメイン」という形です。DHLの担当者名のような表示と、自分の会社・サイトのドメインが並んでいても、社内の承認済み連絡になるわけではありません。

表示名やFromアドレスは、メールを見た人が信用しやすい文字列に偽装されることがあります。この表示だけを根拠に「自分のメールアカウントが乗っ取られた」と結論づける必要もありません。送信経路や認証結果を確認する場合は、なりすましメールのヘッダーとSPF・DKIM・DMARCの見方を参照してください。

「Track Shipment」の行き先がDHLの追跡ページではない

このメールの追跡ボタンには、s3[.]ap-southeast-2[.]amazonaws[.]comというホスト名のURLが設定されています。末尾には受信者のメールアドレスも含まれています。リンク先の長いパスや個別の宛先は、ここでは省略しています。

AWSのような大手クラウドの名前は、そこに置かれたページの運営者がDHLである証明にはなりません。クラウドサービス自体を危険扱いするのではなく、「DHLの配送確認をするはずなのに、なぜこの行き先なのか」を立ち止まって確かめます。URLに自分のメールアドレスが入っていることも、本人専用の正規ページという保証にはなりません。

DHL公式の不正取引防止案内では、差出人が正しそうに見える場合も、見慣れないURLや添付ファイルに注意するよう案内されています。

処理日の英語に誤記がある

本文の「Proccesed Date」は、「Processed Date」と比べて綴りが不自然です。誤記は確認のきっかけになりますが、これだけで真偽を決めるのは不十分です。正規メールにも誤記はあり、逆に不審メールが自然な英語や日本語で書かれていることもあります。

この例では、綴りよりも差出人表示とドメイン、追跡ボタンの行き先、実際の注文の有無を組み合わせて見ることが重要です。ロゴや著作権表記が整っていても、この照合は省略しないでください。

荷物が本当にあるか、メールを使わずに確認する

  1. 購入したショップのアプリや、以前から使っているブックマークで注文履歴を開きます。
  2. 該当する注文について、運送会社、発送日、配送先、追跡番号を確認します。今回のメールに載った情報を、そのまま注文情報として書き写さないでください。
  3. DHLの公式サイトを別に開き、購入先で確認した番号を入力して追跡します。
  4. 番号が分からない、購入先の案内と食い違う場合は、ショップまたはDHLの公式カスタマーサービスに確認します。

メールの番号で追跡結果が出た場合でも、発送元や配送先などが自分の注文に対応しているかを確かめます。反対に、発送直後などは番号がまだ検索結果に出ない場合もあるため、「見つからない」という一点だけで断定せず購入先に確認してください。

会社宛ての荷物なら、発注担当者や輸入担当者が手配していないか、社内で普段使っている連絡先へ問い合わせます。メールに書かれた電話番号や返信先を、確認先としてそのまま使わないことが大切です。

このメールで追跡ボタンを押してしまったときの対処法

ここからは、この記事で紹介した不審な「DHL Shipment Dispatch」メール内の「Track Shipment」を押してしまった場合の説明です。前の節で案内したDHL公式サイトでの追跡操作とは異なります。リンク先を表示しただけなのか、パスワードやカード情報を入力したのか、ファイルを実行したのかを確認し、次の表で自分の操作に当てはまる対応を選んでください。

行った操作 次に確認すること
ページを開いただけ 入力やダウンロードをやめて閉じます。ダウンロード一覧に見覚えのないファイルがないか確認し、あっても開きません。
メールやDHLのパスワードを入力 入力したサービスの公式画面から変更します。同じパスワードの使い回し先も見直し、会社アカウントなら管理者へ報告します。
カード番号・認証コードを入力 カード裏面や公式アプリの窓口へ連絡します。明細に請求が出るまで待たず、入力した内容を伝えます。
ファイルやアプリを実行 業務端末ではネットワーク接続を切り、情報システム担当者へ連絡します。メールやファイル名などの記録を残し、自己判断で初期化しません。

「ページを見た」ことと「パスワードを送信した」ことでは、優先する対応が異なります。入力・実行した内容、時刻、表示された画面を整理すると、担当者やカード会社に状況を伝えやすくなります。何も入力していなくても、不審なダウンロードや警告があれば相談してください。

よくある疑問

DHLからの英語メールはすべて偽物ですか?

いいえ。国際配送では英語の連絡が届くことがあります。英語か日本語かではなく、注文との対応、連絡元、案内先を確認します。この例のように、正規の追跡と異なる場所へ誘導する通知には従わないでください。

関税の支払いメールも無視してよいですか?

関税や税金の正規の支払い案内はあります。「料金を求めるメールはすべて詐欺」とまとめず、公式サイトや契約先で請求を照合してください。今回の文面は追跡案内なので、これを根拠に実際の関税請求があるとは判断できません。

不審なメールはどこへ報告しますか?

DHLは公式の不正取引防止ページで報告窓口を案内しています。会社のメールは先に社内の報告手順を確認し、必要な証拠を残してから迷惑メール処理をしてください。荷物そのものの問い合わせと、不審メールの報告は目的が異なります。

まとめ:追跡は注文履歴と公式サイトから

「DHL Shipment Dispatch」では、整った配送状況や追跡番号よりも、差出人とリンク先の整合性を確認してください。身に覚えのない通知のボタンを押して確かめる必要はありません。実際の購入先から番号をたどれば、メールの誘導に従わずに荷物を確認できます。

URLを文字列として確認したい場合は、不審メール・URL確認ツールも利用できます。ただし、ツールの結果だけで本物と決めず、荷物の照合を優先してください。

この記事の監修者
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超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。