WeTransferのファイル受信メールは本物? 不審な共有通知を開く前の確認と対処

WeTransferのファイル受信メールは本物? 不審な共有通知を開く前の確認と対処
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WeTransferから「Project Document Sent Via WeTransfer」という通知が届いても、予定のない図面や契約書を急いでダウンロードしないでください。まず、誰が、どの案件の、どのファイルを送る予定だったのかを、以前から使っている連絡先で確認します。

注意したいのは、WeTransferを装う偽メールだけではありません。本物のファイル転送サービスを使って危険なファイルや不正な案内を届ける場合もあります。ロゴや送信サービスの確認と、送った人・ファイルの確認を分けることが重要です。

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「Project Document Sent Via WeTransfer」の受信本文

以下は受信したメールの本文です。宛先と個別の転送IDは伏せ、URLはクリックできない形にしています。

[受信者のメールアドレス]
Project Documents Received Via WeTransfer
3 items, 11.8 MB in total ・ Expires on 10th September, 2026
Get your files
Download link
hxxps://wetransfer[.]com/downloads/[転送ID]
3 items
Drawing.pdf
7.3 MB
Project Contract.pdf
2.52 MB
Specification.pdf
2.24 MB
To make sure our emails arrive, please add
noreply@wetransfer.com
to
your contacts
.
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「図面・契約書・仕様書」だけでは、自分の案件とは分からない

Drawing.pdf、Project Contract.pdf、Specification.pdfという名前は、仕事で受け取りそうな書類に見えます。しかし、どの取引先のどの案件かは、これらのファイル名だけでは特定できません。仕事の受信箱だから関係のある書類だろう、と考えて開かないでください。

取引先から送られる予定がある場合も、担当者の名前だけでなく、ファイル名と点数、送り直した日時を確認すると取り違えを減らせます。同じ日に本物と不審な通知が届くことも考え、予定のあるメールが一通あるから他も安全とは判断しません。

有効期限やファイルサイズは、安全性の証明ではない

この本文には「Expires on 10th September, 2026」と書かれています。期限付きのファイル転送自体は通常の機能ですが、受信者を急がせる材料にもなります。期限を過ぎそうな場合は、確認を省くのではなく、実際の送付者に再送を依頼してください。

MB単位のサイズやPDFの拡張子が並んでいても、それは本文上の表示です。サイズが自然であることも、小さいことも、それだけでは中身の安全性を決められません。PDF内のリンク、QRコード、電話番号から別の行動へ誘導される場合もあるため、ファイルを開けた後にも注意が必要です。

公式URLの表示と、ボタンの行き先は別に見る

本文にwetransfer.comと書かれていても、「Get your files」ボタンが同じ場所へつながるとは限りません。表示文字と実際のリンク先は別に設定できます。「連絡先にnoreply@wetransfer.comを追加してください」という説明も、受信したメールの正当性を保証するものではありません。

WeTransferの偽メールと、正規サービスの悪用

WeTransfer公式の注意喚起では、偽のメール・サイトと、実際の転送に不正なファイルが含まれるケースを分けています。判断を整理すると、次のようになります。

確認する対象 分かること 別に確認が必要なこと
メールの差出人・認証 送信ドメインに関する手がかり 依頼した人物が信頼できるか、案件が本物か
リンク先のドメイン 転送サービスのサイトかどうか そのファイルを受け取る理由があるか
文書の名前・拡張子 送る側が付けた名前や形式 内容や文書内の誘導が安全か

公式案内では、転送リンクの確認先としてwetransfer.comやwe.tlが示されています。ただし、これらの文字を途中に含む別のドメインまで公式になるわけではありません。また、正規サービス上にあるという理由だけで、送付者の要求に従うのも避けてください。

取引先への確認からダウンロードまでの順序

  1. 送付予定を照合します。以前の打ち合わせや社内の案件記録で、図面・契約書を受け取る予定があるか確認します。
  2. 既知の連絡先で送信者に確認します。不審なメールに返信するのではなく、普段使う電話番号やチャットで問い合わせます。問い合わせ先をそのメールだけから調べないでください。
  3. 自社のファイル受信ルールを守ります。外部転送サービスの使用が禁止・制限されている会社では、会社指定の共有方法で送り直してもらいます。受信制限を解除して開く必要はありません。
  4. 送付者と案件を確認してから、許可された環境で扱います。セキュリティ警告が出た場合は回避せず、管理担当者に確認してください。

不審なメールのリンク先を確かめるために、実際に開く必要はありません。PCでのリンク先表示やメールソフトの「リンクをコピー」を使えますが、スマートフォンでは長押しでプレビューが始まるアプリもあります。操作に自信がない場合は、メールソフトから管理担当者へ報告してください。

個別の転送URLには、ファイルへアクセスするための情報が含まれます。SNSや公開の掲示板へ貼らず、外部の解析サービスへ送る前には会社のルールを確認します。不審メール・URL安全確認ツールはブラウザ内で文字列を確認する用途に使えますが、ファイルの安全性を判定するウイルス検査ではありません。

不審なWeTransfer通知のリンクやファイルを開いてしまった場合

以下は、依頼元を確認できていないWeTransfer風の通知からリンクを開いたり、そこで届いた書類を操作したりした場合の対応です。前の節で説明した、取引先に確認できたファイルの通常のダウンロードとは分けて考えてください。通知を表示しただけか、文書内のリンクを押したか、認証情報を入力したかによって必要な対応が異なります。

メールや転送ページを表示しただけ

操作を止め、ログイン情報の入力、ファイル保存、通知やアプリの許可をしたか確認します。表示したことだけを理由に感染と決めつける必要はありませんが、そのままダウンロードを続けないでください。

ファイルを保存したが、まだ開いていない

内容を確認しようとして開かず、会社端末なら管理者にファイル名と保存時刻を伝えます。個人端末ではセキュリティソフトの検査を利用し、不審なファイルは処理してください。安全確認のために別のオンライン編集ツールへアップロードすると、業務文書が外部へ渡るおそれがあります。

PDF内のログイン画面で情報を入力した

入力したサービスの公式サイトでパスワードを変更し、勤務先のアカウントなら管理者へ連絡します。認証コードの入力、認証アプリでの承認、アプリへの権限付与も伝えてください。管理者には、不正なログイン状態やメール転送設定が残っていないか確認を依頼します。

電話した・送金した・遠隔操作を許可した

ファイル内の請求や返金の案内を見て操作した場合は、相手とのやり取りを中断します。送金なら銀行・決済事業者、会社端末なら管理担当者へ直ちに連絡してください。遠隔操作を許可した端末では、追加の決済やパスワード入力を続けないでください。

不審な共有通知を報告する

メールソフトの迷惑メール・フィッシング報告や、WeTransferの公式ヘルプから報告方法を確認できます。偽メールにも「Report this transfer」や配信停止のリンクを置けるため、正体が分からないメール内のリンクを報告先として使わないでください。

署名依頼として届く文書については、DocuSignの領収書・入札招待メールの確認方法で詳しく説明しています。どちらも、サービス名より先に「自分が受け取る理由のある書類か」を確かめることが出発点です。

この記事の監修者
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超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。