Zoomチャットを利用している企業の管理者の皆様は、社内の機密情報がチャット経由で流出するリスクを懸念されていることでしょう。データ損失防止(DLP)機能を外部のDLPベンダーと連携させることで、不適切なメッセージの送信をリアルタイムで検出し、ブロックすることが可能です。この記事では、ZoomチャットのDLP連携を有効化するための具体的な設定手順を、前提条件から注意点まで詳しく解説します。
【要点】ZoomチャットのDLP連携を有効化するための3つのポイント
- Zoom Admin Portal の「Advanced」→「Data Loss Prevention」: 管理者アカウントでログインし、DLP統合設定画面にアクセスします。
- DLP統合の有効化とベンダー設定: 使用中のDLPベンダーを選択し、APIキーなどの認証情報を入力して連携を有効にします。
- ポリシー設定とテスト送信: チャットのDLPポリシーを構成し、テストメッセージを送信してブロックが正しく動作するか確認します。
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目次
DLP連携の概要と前提条件
DLP(Data Loss Prevention)とは、データ損失を防止するための仕組みです。Zoomチャットでは、サードパーティのDLPベンダーと連携することで、送信されるメッセージを検査し、機密情報(クレジットカード番号、個人情報、社外秘データなど)を含むメッセージを自動的にブロックまたは警告できます。この機能を利用するには、以下の前提条件を満たす必要があります。
まず、ZoomアカウントがEnterprise以上(Business、Enterprise、Educationなど)でなければなりません。また、アカウントの管理者権限(Admin)が必要です。さらに、連携するDLPベンダー(例:Netskope、Symantec、McAfeeなど)のライセンスと、そのベンダーから提供されるAPIキーや認証情報が必要です。DLPベンダー側でもZoom連携の設定が事前に完了していることを確認してください。
ZoomチャットのDLP連携を有効化する手順
以下の手順に従って、Zoom Admin PortalからDLP連携を設定します。
- Zoom Admin Portalにログインする
ブラウザでZoom Admin Portal(admin.zoom.us)にアクセスし、管理者アカウントでログインします。左側のナビゲーションメニューから「Advanced」を展開し、「Data Loss Prevention」をクリックします。 - DLP統合設定画面を開く
「Data Loss Prevention」ページで、「Integration」タブを選択します。ここに、Zoomと連携可能なDLPベンダーの一覧が表示されます。 - 使用するDLPベンダーを選択する
リストから該当するDLPベンダーをクリックします。ベンダーが表示されない場合は、Zoomのサポートに連絡して追加を依頼してください。ベンダーを選択すると、認証情報を入力する画面が開きます。 - 認証情報を入力して接続をテストする
DLPベンダーから取得したAPIキー、シークレット、テナントIDなどの情報を入力します。入力後、「Test Connection」ボタンをクリックして接続が正しく確立されるか確認します。テストに成功すると「Connection Successful」というメッセージが表示されます。 - DLP統合を有効化する
接続テストが成功したら、「Enable Integration」トグルをオンにします。その後、「Save」ボタンをクリックして設定を保存します。これでDLP連携が有効になります。
チャットのDLPポリシーを構成する
DLP連携を有効にしただけでは、チャットの検査は開始されません。以下の手順でポリシーを設定してください。
- 「Data Loss Prevention」ページの「Policies」タブを開く
同じ画面上部の「Policies」タブをクリックします。ここで、チャットに対して適用するDLPポリシーを追加または編集できます。 - 新しいポリシーを作成する
「Add Policy」ボタンをクリックします。ポリシー名と説明を入力し、対象とするチャットの種類(1対1チャット、グループチャット、チャネルなど)を選択します。DLPベンダー側で定義したデータ識別子(機密情報の種類)を指定し、アクション(ブロック、警告、監査のみ)を選択します。 - ポリシーを有効にして保存する
ポリシー作成後、トグルをオンにして有効にし、「Save」をクリックします。ポリシーは即座に適用されます。
設定時の注意点と確認ポイント
DLP統合が有効にならない場合
「Enable Integration」トグルがグレーアウトしている場合は、アカウントのライセンスが不足している可能性があります。ZoomアカウントのプランがEnterprise以上であることを確認してください。また、DLPベンダー側でZoomとの連携が許可されているか、APIキーが有効であるかをチェックします。
ポリシーが動作しない
ポリシーが正しく設定されているのにチャットがブロックされない場合、まずポリシーの対象範囲が適切か確認します。例えば、特定のグループにのみポリシーを適用している場合、該当グループ外のユーザーには効果がありません。また、DLPベンダー側でデータ識別子が正しく定義されているか、Zoom側のポリシーでその識別子を選択しているかを再確認してください。
テスト送信の重要性
本番環境に適用する前に、必ずテストユーザーで実際に機密情報を含むメッセージを送信し、ブロックや警告が正しく表示されるか確認します。Zoomのテスト機能として、ポリシー設定画面から「Test Policy」ボタンを使用すると、サンプルデータで検査をシミュレーションできます。
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DLP連携の主な比較
以下の表は、DLP連携を有効にした場合と無効の場合の違いをまとめたものです。
| 項目 | DLP連携有効 | DLP連携無効 |
|---|---|---|
| チャットのデータ検査 | 第三者DLPベンダーによりリアルタイム検査 | Zoom側では独自の検査は行わない |
| 機密情報の検出 | DLPベンダーの定義に基づき高精度で検出 | 基本機能では機密情報検出なし |
| アクション(ブロック/警告) | ポリシーに応じてブロック、警告、監査が可能 | 該当アクションなし |
| 管理画面での設定 | Zoom Admin PortalとDLPベンダー側の両方で設定が必要 | Zoom側の追加設定不要 |
まとめ
この記事では、ZoomチャットのDLP連携を有効化する設定手順を解説しました。Zoom Admin PortalでDLP統合を有効にし、ポリシーを構成することで、機密情報の流出を防止できます。設定後は必ずテスト送信を行い、適切にブロックされるかを確認してください。また、DLPベンダーとZoomの連携は一度設定すれば継続的に機能しますが、ポリシーの定期的な見直しも推奨します。チャットのセキュリティを強化するために、ぜひこの設定を活用してみてください。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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