Zoom Meetingsでは、ライブストリーミング配信を行いながら同時に録画することが可能です。この機能を使えば、視聴者にリアルタイムで配信しつつ、後日編集やアーカイブ用に高品質な録画ファイルも残せます。しかし、配信と録画で品質設定が異なるため、意図した画質にならないことがよくあります。本記事では、ストリーミング配信と同時に録画する際の品質設定の手順と注意点を詳しく解説します。これを読めば、配信品質を維持したまま最適な録画ファイルを得る方法がわかります。
【要点】ストリーミング配信と同時録画の品質設定で押さえるべきポイント
- 配信先の選択: ライブ配信を行う前に配信先(カスタムストリーミングサービスなど)の設定を確認します。配信先ごとに推奨ビットレートが異なり、品質に影響します。
- 録画品質の指定: クラウド録画の品質は「高品質」または「オリジナル」から選べます。「オリジナル」は配信と同じ品質で録画されるため、同時配信時はこちらがおすすめです。
- ローカル録画との併用: 同時にローカル録画も行う場合は、録画設定で解像度とビットレートを別途指定できます。ただし、PC負荷が高まるため注意しましょう。
- ネットワーク帯域の確保: 配信と録画の両方で帯域を消費するため、安定したアップロード速度を事前に確認することが重要です。
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目次
ストリーミング配信と同時録画の仕組みと前提条件
Zoom Meetingsでは、ミーティング中にライブストリーミング(カスタムストリーミングサービスやFacebook Live、YouTube Liveなど)に配信しながら、同時にクラウド録画またはローカル録画を実行できます。配信と録画はそれぞれ独立したストリームとして処理されるため、品質設定も別々に行う必要があります。配信品質はZoomのビデオ設定と配信先サービスの制限に影響されます。例えば、解像度やフレームレートはZoomの標準設定に従い、配信先で対応可能な上限が適用されます。録画品質はクラウド録画の場合「高品質(720p程度)」と「オリジナル(配信品質)」の2択です。
この機能を利用するにはいくつかの前提条件があります。まず、ライブストリーミング機能は有料ライセンス(Pro、Business、Enterprise、Education)が必要です。また、クラウド録画も有料ライセンスが必要です。ローカル録画は無料版でも可能ですが、配信との同時実行には制限がある場合があります。さらに、配信先のサービスによっては、解像度やビットレートに上限が設定されていることがあります。例えば、YouTube Liveでは最大1080pまで、Facebook Liveでは720pまでなど、事前に確認しておきましょう。
ストリーミング配信と同時録画の品質設定手順
手順1:ライブストリーミングの設定をウェブポータルで行う
- Zoomウェブポータルにログインする
ブラウザでzoom.usにアクセスし、アカウントにサインインします。左側メニューから「設定」を選び、「ミーティング」タブを開きます。 - ライブストリーミングを有効にする
「ミーティングの詳細設定」セクションで、「認証されていないユーザーにライブストリーミングを許可」をオンにします。さらに、配信先(カスタム、Facebook、YouTubeなど)を事前に追加できます。追加するには「ライブストリーミング」の横にある「編集」をクリックし、必要な情報を入力します。 - 配信品質に影響する設定を確認する
現時点では、Zoomのライブストリーミング品質はアカウント設定で直接変更できません。配信はミーティングのビデオ品質設定に依存します。そのため、後述する「高解像度ビデオ」の設定が重要です。
手順2:ミーティング中の配信開始手順
- ミーティングを開始する
Zoomデスクトップクライアントからミーティングを開始します。ホスト権限があることを確認してください。 - 「ライブストリーミング」をクリックする
ミーティングコントロールの「その他」(…)メニューから「ライブストリーミング」を選択し、希望の配信先を選びます。初回は配信先の認証が必要です。画面の指示に従って認証を完了します。 - 配信を開始する
配信が始まったら、画面下部に「ライブ」と表示されます。配信中はカメラ映像と画面共有内容がそのまま配信されます。配信を停止するには、再度「ライブストリーミング」メニューから「ライブストリーミングを停止」を選びます。
手順3:同時に録画を開始する
- 録画ボタンをクリックする
ミーティングコントロールの「録画」ボタンをクリックします。ドロップダウンメニューから「クラウドに録画」または「このコンピューターに録画」を選びます。クラウド録画を選択した場合、録画は自動的にZoomクラウドにアップロードされます。 - 録画の品質設定を確認する
クラウド録画の品質は、Zoomウェブポータルの「設定」→「録画」→「クラウド録画」で「高品質」または「オリジナル」を選択できます。ライブ配信中は「オリジナル」が推奨されます。配信と同じ品質で録画されるため、後日の編集で品質がそろいます。ローカル録画の場合、クライアントの「設定」→「録画」で解像度(720p、1080pなど)とフレームレート、ビットレートを詳細に指定できます。 - 録画を停止する
ミーティング終了時または任意のタイミングで録画を停止します。クラウド録画は自動的にZoomクラウドに保存され、ローカル録画はPCの指定フォルダに保存されます。クラウド録画の停止は、録画ボタンを再度クリックするか、ミーティング終了で自動停止します。
手順4:配信と録画の品質を最適化するための事前設定
- ミーティングのビデオ品質を高解像度に設定する
Zoomクライアントの「設定」→「ビデオ」→「詳細」を開き、「高解像度ビデオを有効にする」をオンにします。これにより、配信と録画の両方で最大1080pの解像度が使用可能になります。ただし、CPU負荷が高まるため、PCのスペックが十分であることを確認してください。 - 画面共有の品質を調整する
画面共有時、「詳細設定」ボタンをクリックすると、「ビデオフレームレートを最適化」や「テキストをくっきり表示」などのオプションが選べます。動画を共有する場合は「ビデオフレームレートを最適化」、資料やコードを共有する場合は「テキストをくっきり表示」が適しています。配信するコンテンツに合わせて選択しましょう。 - ネットワーク帯域を確認する
配信と録画の同時実行には、安定したアップロード帯域が必要です。推奨されるアップロード速度は、1080p配信で最低3Mbps、録画も同時に行う場合はさらに余裕を見て5Mbps以上が望ましいです。Zoomの統計情報(Ctrl+Shift+T)で実際の帯域使用量を確認できます。
同時配信・録画でよくある品質トラブルと対処法
配信画質が低いと感じる
原因として、配信先サービス側の制限やZoomのビデオ品質設定が影響しています。対策として、ミーティング開始前に「高解像度ビデオを有効にする」をオンにしてください。また、配信先の推奨ビットレートを確認し、Zoomの設定で過不足がないことをチェックします。配信先によっては、自動的にビットレートが調整される場合もあります。
クラウド録画の画質が配信より悪い
クラウド録画の品質が「高品質」に設定されている場合、Zoomが自動的に録画を最適化するため、配信と解像度が異なることがあります。対策として、ウェブポータルの録画設定で「録画の品質」を「オリジナル」に変更すると、配信と同じ品質で録画されます。ただし、ファイルサイズが大きくなる点に注意しましょう。
ローカル録画が重くなり配信に影響が出る
ローカル録画はPCのCPUとディスクリソースを消費します。配信中の負荷を軽減するには、ローカル録画の品質設定を下げる(例えば720p、ビットレート低め)か、クラウド録画のみを使用することを検討します。また、配信と録画の両方を行う場合は、PCのスペックが十分であることを事前に確認しましょう。必要に応じて、録画のフレームレートを15fpsに下げることも有効です。
配信が途中で途切れる
原因として、アップロード帯域の不足が考えられます。対策として、他の帯域を消費するアプリケーションを閉じ、有線接続を推奨します。また、Zoomの統計情報(Ctrl+Shift+T)で送信パケットロスがないかを確認し、ロスが多い場合は画質を下げるか録画を停止して帯域を確保します。配信ビットレートを下げるには、カメラ解像度を720pに設定するなどしてください。
画面共有の内容が配信されない
原因として、画面共有のオプション設定が適切でないことがあります。対策として、画面共有を開始する前に「詳細設定」で「ビデオフレームレートを最適化」を選び、配信するアプリケーションが正しく選択されているか確認します。また、配信先によっては画面共有の解像度制限があるため、事前に確認しましょう。
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クラウド録画とローカル録画の品質設定比較
以下の表では、同時配信時の録画品質設定について、クラウド録画とローカル録画の違いをまとめました。用途や環境に応じて最適な方法を選んでください。
| 項目 | クラウド録画 | ローカル録画 |
|---|---|---|
| 品質選択肢 | 「高品質」「オリジナル」の2種類 | 解像度、フレームレート、ビットレートを詳細指定可能 |
| デフォルト品質 | 「高品質」(720p程度) | 設定による(デフォルトは720p、フレームレート15fps) |
| 同時配信時の推奨品質 | 「オリジナル」を推奨 | 配信品質に合わせて設定(720p以上) |
| ファイル保存先 | Zoomクラウド(自動アップロード) | PCのローカルフォルダ |
| CPU負荷 | 低(クラウド側で処理) | 高(PCでエンコード) |
| 配信への影響 | ほぼなし | CPU負荷により配信品質が低下する可能性あり |
| ファイルサイズ | 「オリジナル」で大きくなる | 設定次第で調整可能 |
まとめ
本記事では、Zoomでライブストリーミング配信と同時に録画を行う際の品質設定手順と注意点を解説しました。配信と録画で品質設定が独立しているため、事前に「高解像度ビデオ」を有効にし、クラウド録画の品質を「オリジナル」にすることで、配信と同じ画質で録画ファイルを残せます。また、ローカル録画を併用する場合はPCスペックと帯域を確認し、必要に応じて品質を調整しましょう。次回の配信前には、ウェブポータルの録画設定とクライアントのビデオ設定を見直し、安定した配信環境を整えてから本番に臨んでください。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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