Windowsパソコンでプリンターやスキャナーなどの周辺機器が突然使えなくなり、デバイスマネージャーを開くと「このデバイスのドライバーがインストールされていません。(コード 28)」と表示されることがあります。特にWindows Updateを実行した直後にこのエラーが発生するケースが多く、業務に支障をきたすため早急な対応が必要です。しかし会社から支給されたPCでは、勝手にドライバーを更新したり削除したりすると、管理ポリシーに違反したり、他のソフトウェアとの互換性を損なうリスクがあります。本記事では、コード28がプリンター関連機器に出た場合に、安全かつ効果的に原因を切り分け、会社の配布ドライバーを確認する方法を解説します。
【要点】この記事で確認すること
- 最初に見る場所: デバイスマネージャーの該当デバイスのプロパティ、Windows Updateの更新履歴、イベントビューアーのシステムログ
- 切り分けの軸: 端末側(Windows Updateの有無、ドライバーのロールバック履歴)、アカウント側(管理者権限の有無)、管理設定側(グループポリシーによるドライバー配布、WSUSやSCCMの適用状況)
- 注意点: レジストリ編集や非公式ドライバーの導入は絶対に行わないでください。また、デバイスを削除する操作は管理者権限が必要であり、誤ると他の機器にも影響が出る可能性があります。
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目次
コード28エラーの原因とプリンター関連機器で発生するメカニズム
コード28は、Windowsがデバイスを認識しているものの、そのデバイスを動作させるためのドライバーが正しくインストールされていない状態を示します。プリンター関連機器(プリンター本体、スキャナー、FAXモデム、複合機など)では、以下のような原因が考えられます。
Windows Updateによるドライバーの置き換え
Windows Updateは、プリンタードライバーを含む多くのデバイスドライバーを自動的に更新することがあります。しかし、会社の環境でカスタマイズされたドライバーや特定のバージョンが必要な場合、この自動更新が原因で互換性が失われ、コード28が発生することがあります。特に、Windows 10/11の機能更新プログラム(Feature Update)の後によく報告されます。
ドライバーの破損または削除
ドライバーファイルが何らかの理由で破損したり、誤って削除された場合もコード28が表示されます。例えば、ディスククリーンアップや不要ファイルの削除ツールがドライバーファイルを削除してしまうケースがあります。
会社の配布ドライバーとWindows標準ドライバーの競合
企業では、管理者がグループポリシーやMDM(Mobile Device Management)を使って特定のドライバーを配布している場合があります。Windows Updateで標準ドライバーがインストールされると、配布ドライバーと競合し、結果としてコード28が発生することがあります。
最初に確認すべきこと:Windows Update履歴とデバイス状態
トラブルシューティングを始める前に、以下の基本情報を確認してください。これらの情報は、管理者に連絡する際にも役立ちます。
- デバイスマネージャーでエラーの詳細を確認する
該当するデバイスを右クリックし、「プロパティ」→「詳細」タブを開きます。「ハードウェアID」をメモしておくと、適切なドライバーを探す手掛かりになります。 - Windows Updateの更新履歴を調べる
「設定」→「更新とセキュリティ」→「更新履歴」を開き、エラー発生前後にインストールされた更新プログラムを確認します。特に「ドライバー」カテゴリの更新がないか注目してください。 - イベントビューアーでシステムログを確認する
「イベントビューアー」→「Windows ログ」→「システム」を開き、エラー発生時刻付近の「DriverFault」や「PlugPlayManager」などのイベントIDを探します。問題の切り分けに役立ちます。 - 管理者権限の有無を確認する
会社のPCでは、標準ユーザーアカウントで運用されている場合があります。デバイスマネージャーでの操作には管理者権限が必要なため、権限がない場合は手順を飛ばして管理者に連絡してください。
会社の配布ドライバーを確認する手順
コード28の原因がWindows Updateによるドライバーの置き換えである場合、会社が配布しているドライバーに戻すことで解決することがあります。以下の手順で配布ドライバーの状態を確認してください。
- ドライバーのロールバックを試みる
デバイスマネージャーで該当デバイスを右クリックし、「プロパティ」→「ドライバー」タブを開きます。「ドライバーのロールバック」ボタンが有効な場合は、クリックして以前のバージョンに戻します。この操作ができるのは、Windowsが以前のドライバーを保持している場合のみです。 - 配布ドライバーのインストール元を確認する
会社のIT部門から提供されているドライバーセットアップファイル(例:.exeや.inf)があれば、それを実行して再インストールします。ただし、必ず管理者権限で実行し、インストール後は再起動が必要です。 - グループポリシーによる配布状況を確認する
管理者権限がある場合、コマンドプロンプトで「gpresult /h gpresult.html」と入力し、レポートを生成します。そのHTMLファイルを開き、「コンピューターの構成」→「管理用テンプレート」→「システム」→「デバイスのインストール」の項目で、ドライバーの配布に関するポリシーが設定されているか確認します。 - WSUSやSCCMの管理状況を確認する
大企業ではWSUS(Windows Server Update Services)やSCCM(System Center Configuration Manager)で更新プログラムが管理されています。該当するドライバーがこれらの管理下にある場合、自己判断でインストールせず、管理者の指示を仰いでください。
トラブルシューティングの実践手順(ロールバック、再インストールなど)
上記の確認で原因が特定できない場合、以下の手順を順に試してみてください。ただし、会社のポリシーに違反しないよう、事前に管理者に確認することをお勧めします。
| 状況 | 対応方針 |
|---|---|
| Windows Update直後に発生 | 該当する更新プログラムをアンインストールする(管理者権限が必要) |
| デバイスの削除後も解決しない | デバイスマネージャーの「ハードウェア変更のスキャン」を実行する |
| 特定のアプリケーションインストール後に発生 | アプリケーションをアンインストールし、ドライバーが戻るか確認する |
| スリープ復帰後に発生 | 電源管理設定で「このデバイスで電源を節約する」のチェックを外す |
ドライバーの再インストール手順
- デバイスマネージャーで該当デバイスを右クリックし、「デバイスのアンインストール」を選択します。「このデバイスのドライバーを削除する」チェックボックスは通常はオフのままにします(チェックを入れるとドライバーパッケージそのものが削除されるため注意)。
- アンインストール後、PCを再起動します。Windowsが自動的に汎用ドライバーをインストールする場合があります。
- それでもコード28が表示される場合は、製造元の公式サイトから該当デバイス用の最新ドライバーをダウンロードし、管理者権限でインストールします。ただし、会社の許可なく外部サイトからドライバーを入手するのは避けてください。
管理者に依頼すべきケースと伝えるべき情報
自己解決が難しい場合や、会社のポリシーで制限されている場合は、早めにIT管理者に連絡しましょう。その際、以下の情報をまとめておくとスムーズです。
- エラー詳細: デバイスマネージャーに表示されるデバイス名、ハードウェアID、エラーコード28
- 発生時期: 問題が発生した日時と、その前後に行った操作(Windows Update、アプリインストールなど)
- Windowsのバージョン: 「設定」→「システム」→「バージョン情報」で確認できるエディション、バージョン、ビルド番号
- 既に試したこと: ロールバックや再インストールを試したかどうか、その結果
- 影響範囲: どの業務に支障が出ているか、緊急度
管理者はこれらの情報をもとに、配布ドライバーの再適用や、グループポリシーの調整、あるいはWSUS経由でのドライバー配布などの対応を行います。
よくある質問と失敗パターン
Q. 自分で最新ドライバーを公式サイトからダウンロードしてインストールしてもいいですか?
A. 会社のポリシーを確認してください。多くの企業では、勝手なドライバーインストールを禁止しています。また、最新ドライバーが必ずしも会社の環境と互換性があるとは限りません。インストール前に管理者に確認することを強くお勧めします。
Q. デバイスを削除して再起動すれば直りますか?
A. 場合によっては直りますが、根本的な解決にならないことが多いです。特にWindows Updateが原因の場合は、再起動後に再びコード28が表示されることがあります。まずはロールバックや更新プログラムのアンインストールを試すべきです。
Q. エラーコード28と一緒に「不明なデバイス」と表示されるのはなぜ?
A. デバイスが正しく認識されていない状態です。ハードウェアIDを確認し、対応するドライバーを手動で指定する必要があります。ただし、会社のPCでは管理者に依頼してください。
よくある失敗パターン
- レジストリを編集して強引にドライバーを読み込ませようとする → システムが不安定になり、最悪起動不能になるリスクがあります。
- デバイスを無効にしてから再度有効にする → コード28は解消されないことがほとんどです。
- Windows Updateを無効にする → セキュリティ更新プログラムが適用されなくなり、脆弱性の原因になります。
- 複数のドライバーバージョンを同時にインストールする → 競合が発生し、別のエラーを引き起こします。
まとめ
デバイスマネージャーのコード28はドライバーが未インストールであることを示しますが、その原因はWindows Updateによる置き換えや配布ドライバーの競合など多岐にわたります。会社のPCでは、自己判断でドライバーを入手・インストールする前に、必ず配布ドライバーの状態を確認し、管理者の指示を仰いでください。ロールバックや更新プログラムのアンインストールなどの基本手順を試し、解決しない場合は必要な情報をまとめて管理者に連絡することで、安全かつ迅速に問題を解決できます。
超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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