「ワイヤレスイヤホンを繋ごうとしたら、アクションセンターからBluetoothのアイコンが消えている」「設定画面を見ても、Bluetoothを『オン』にするスイッチそのものが見当たらない」……。
昨日まで使えていたのに、突然Bluetooth機能が蒸発してしまう現象は、Windows Updateの後などによく起こります。
「パソコンが壊れた?」と焦る前に確認してください。これは多くの場合、「完全シャットダウン」や「ドライバーの再認識」でケロリと直ります。
この記事では、消えてしまったBluetoothスイッチを復活させ、イヤホンやマウスを再接続できるようにする手順を解説します。
目次
手順1:【特効薬】「完全シャットダウン」で放電する
Wi-FiやBluetoothなどの無線パーツは、PC内部に電気が溜まりすぎると(帯電すると)誤作動を起こして認識されなくなります。
まずはWindowsの情報を保持せずに電源を落とす「完全シャットダウン」を試します。
- スタートメニューを開き、電源ボタンをクリックします。
- キーボードの [Shift] キーを押したまま、[シャットダウン] をクリックします。
- 画面が消えるまでShiftキーは押し続けてください。
- 電源が切れたら、ノートPCなら電源コード(可能ならバッテリーも)を抜き、1分ほど放置して放電します。
- 電源を入れて、アイコンが復活しているか確認します。
これだけで、消えていたスイッチが戻ってくることが7割以上です。
手順2:トラブルシューティングツールを実行する
Windows標準の修復機能を使って、システム側のエラーを直します。
- [設定] > [システム] > [トラブルシューティング] > [その他のトラブルシューティング ツール] を開きます。
- 一覧の中から [Bluetooth] を探し、横にある [実行する] ボタンを押します。
- 「Bluetooth無線を確認しています…」と表示され、問題があれば自動で修復されます。
手順3:デバイスマネージャーで「不明なデバイス」を消す
Bluetoothドライバーがクラッシュしている場合、一度削除して入れ直します。
- スタートボタンを右クリックし、[デバイスマネージャー] を開きます。
- [Bluetooth] という項目があれば展開します。
(※もし項目自体がない場合は、[ユニバーサル シリアル バス コントローラー] の中に「エラーマーク(!)」が付いたデバイスがないか見てください) - 「Intel(R) Wireless Bluetooth」や「Realtek Bluetooth Adapter」などのアダプター名を右クリックします。
- [デバイスのアンインストール] を選び、警告が出たらそのまま [アンインストール] します。
- PCを再起動します。
再起動すると、削除したドライバーが自動的にインストールされ、正常な状態で復活します。
手順4:Bluetoothサービスを「自動」にする
Bluetoothを動かす裏方のプログラム(サービス)が停止している可能性があります。
- キーボードの [Windows] + [R] キーを押し、
services.mscと入力して実行します。 - サービス一覧から [Bluetooth Support Service](Bluetoothサポートサービス)を探してダブルクリックします。
- 「サービスの状態」が「停止」なら [開始] を押します。
- 「スタートアップの種類」を [自動] に変更して [OK] を押します。
手順5:【最終手段】BIOS(UEFI)設定を確認する
稀に、パソコンの根幹設定(BIOS)でBluetooth機能自体がオフになっていることがあります。
- PCを再起動し、メーカーロゴが出ている間に [F2] や [Delete] キーを連打してBIOS画面に入ります。
- [Advanced] や [Security] > [I/O Interface Security] などの項目を探します。
- [Bluetooth] や [Wireless Network Interface] が [Disabled(無効)] になっていたら、[Enabled(有効)] に変更します。
- [F10] キーを押して保存して終了します。
まとめ:スイッチ消失は「帯電」が原因
Bluetooth復活のチェックリストです。
| ステップ | 対処法 | 手軽さ |
|---|---|---|
| 1 | Shift+シャットダウン | ◎ 簡単で効果大 |
| 2 | トラブルシューティング | ◯ 自動修復 |
| 3 | ドライバー削除&再起動 | △ 少し手間 |
Bluetoothアイコンが消える現象は、Wi-Fi同様に「PCの帯電」が一番の原因です。
ドライバーをいじる前に、まずは一度コンセントを抜いて(完全シャットダウンして)休ませてあげてください。
